vol.434 【やったことに後悔はない】
おはようございます。
先週に続き、
真っ白な雪化粧の富士山と青空が眩しい晴天の関東です。
今日が今年最後の月曜メールです。
一年の締めくくり
皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
大半の方は仕事納めをして
本日はお休みかと思いますが、
今日も変わらずシフトに入り
スタンバイ中の方もおられます。
改めて御礼申し上げます。
さて、今から20年近く前
まだYPPという会社を作ることが想像もできなかった頃
ある女性の社長さんをインタビューする仕事をしました。
会社を起こす事も
今起きていない未来を口にする事も
当時の私からは未知の世界でした。
なので、起きてもいない未来を「こうしていきたい」と語る人が
不思議で仕方がなく、興味はあるものの
嘘つきのようにさえ見えていた時期がありました(笑)。
そんな折、ふとしたご縁で
自分で会社を起こした女性の半生を書く仕事に恵まれたのです。
今朝ふとその方から聞いた言葉が蘇ってきました。
「やったことというのは後悔しないものよ。
この歳になって思うのは、
後悔するのは、やらなかったことだけ。
だから遠慮なく、チャレンジしたら良いのよ」
未経験のことに挑むのに
どうしても怯みがちであった当時の私を
インタビューを受けながら
彼女は見抜いていたのかも知れません。
と同時に実は、本人が自覚していないだけで
会社を経営することへの抑えられない興味も
見抜いていたのかも知れません。
いずれにしろ
当時の彼女の年齢に近づくにつれて
この言葉は、
本当にその通りだと確信をもって受け止めている自分がいます。
未知の世界の扉を開いてなにかを行えば
未熟なだけに、失敗を経験します。
失敗した瞬間には
こんなことならやらなければよかった、とさえ
思うこともありますが
やはりどの体験をとってみても
失敗したからこそ身になることが多く
思い返せばすべて
やってみてよかった、という記憶になっていきます。
世の中には
辛過ぎること、悲し過ぎることも溢れています。
そしてその多くは
未経験者には
あまりに壮絶なので、語られることもありません。
それは体験した方の胸の内にあり
生涯、周りに吐露することもないままに
数多く存在しています。
もし語られる機会があるとしたら
それを分かり合える似たような境遇の人同士であることも多いので
ただ、
まったく同じ経験はできなくても
何かしら、壮絶な体験をしている方は
自分がした体験を他人ができないように
他人も自分がしたことのない体験を密かにしていることに
想いを馳せることはできます。
それは人としての謙虚さを生み、
他人を思いやる優しさに繋がっていく気がします。
そう考えると
一人一人が、少し頑張ってチャレンジをして
新しい経験値を増やすことは
世の中の優しさの量を増やすことに繋がっていきます。
昔の人は苦労は買ってでもしろ、と言いましたが
巷では、もっと楽に、簡単にということが好まれ
世の中の風習も
面倒なことや手間のかかることは次第に変化し
どうしても簡略化されていきます。
その空いた時間で、手をかけたいこと
やってみたいことがあったら
躊躇せずにやってみる、挑戦してみる
そういう好奇心や向上心
ときには、もっとハードなことに挑む克己心を持つことが
人間の深み、人生の豊かさにつながっていく気がします。
「やったことに後悔はない。
後悔するのはやらなかったことだけ」
これは本当にその通りです。
明日の元旦は新しい気持ちで朝を迎え
ぜひ、今までにないくらいの大きな目標を立てて
一年間の自分の成長に期待する、
そんな元旦にしたいと思います。
来年も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一年になりますよう。
どうぞ良いお年をお迎えください。
YPP
五味渕紀子