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月曜メール

Vol.363 【前に進むための「問い」】

おはようございます。
場所によっては集中豪雨で大変な状況になった週末でした。

 

あまりにも暑い日は苦手ですが
夏らしい日が少ないのも、寂しいですね。

 

暑い夏が稼ぎ時のご商売は大変な年になったなあと
心配もしています。

 

さて、
私達は起きている間も寝ているときも
何かしら考え、思案し
思いを巡らしています。

 

今日のお昼は何にしようかな、というような日常のことであったり
仕事上で
新しい資料や用語に出会えば
これはどういう意味なのだろう?と
探究心をそそられる場面もあります。

 

他人のふり見て我がふり直せ、とは
よく言ったもので
自分では知らず知らずにやってしまっている「解決から遠ざかる思考のクセ」などは
他の人を見て気づくことがあります。

 

例えば、
新人にものを教えているときに
「どうして一度で覚えられないのか」
「なぜ、同じことを何度も注意しなければならないのか」と
苛立つ場面を見かけます。

 

「どうして」「なぜ」というのが
純粋に原因究明に向けられた問いであれば、
細部にわたり検討した結果
「そうか、この原因が考えられるのであれば、次はこうしてみよう」と
改善につながります。

 

しかし往々にして
「なぜ」「どうして」という言葉に苛立ちという感情が伴う場合は
純粋に原因を究明するというより
「一体どんなつもりなんだ」「予定通りに進まない、余計な手間がかかることに腹がたつ」「こっちは一生懸命なのに」など
ともすると
自分の腹立ちと
相手を責める気持ちばかりを膨らましていることがあります。

 

これでは、解決を遅める作用はあっても、早める効果は期待できません。

 

そんな場面では
「なぜ」よりも
「どうしたら」と問いかけてみると景色が変わることがあります。

 

「どうしたら、出来るようになるだろう」
「どうしたら、理想の形に近づくだろう」

問いかけてもすぐには答えが導き出せない問いであっても、
前述の「なぜ、どうして」と責めるような問いと違って
この「どうしたら」の問いには
時間をかけて思案する価値があるように思います。

 


週末に、YPPのお客様でもある
日本理化学工業さんの
「虹色のチョーク」という本を読み
大変感銘を受けました。

 

社員の7割を知的障がいのある人で構成し、
まさに「働く喜び」を実現されており
「日本で大切にしたい会社」として
取り上げられて以来
全国から注目を集めているチョークの製造会社です。

 

計りを使って数字で材料の計測をすることが中々難しい人に
「色と重りを使えば計測がスムーズに出来る」という発見は
同社の有名なエピソードなのですが、これは
「なぜ、できないのだろう」という問いではなく
「どうしたら、できるようになるだろう」という問いの積み重ねによって生まれてきたに違いありません。

 

得意不得意が人により違うのみならず、
今日時点での経験値もさまざまです。

 

けれど、創意工夫と積み重ねと協力により
本当に人は数多くの偉業や課題解決を行なってきました。

 

そしてその背景には常に
前に向かうために必要な「問い」が存在したと思います。

 

どんな問いかけをするか。
まず、相手ではなく
自分自身に
いま必要な「問い」ができるか。

 

仕事や日常生活で出会う困難は、
このような「問い」の思考力を鍛える絶好の機会でもあります。

 

問いかけの言葉が変わり
視点が変わるだけで
解決の光がスッと差し込むことを経験すると
さらに「問い」の大切さと、効果を実感できます。

 

今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

 

YPP
五味渕紀子


追伸
少しだけご紹介した日本理化学工業さん
大変素晴らしい会社なので
機会があったら是非
「虹色のチョーク」
読んでみてください。

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