Vol.354 【長所を極めれば、欠点は味になる】
おはようございます。
梅雨らしい曇り空の関東の朝です。
でも今日はこれから晴れて暑くなる予報です。
季節は刻一刻と変わっていきますね。
同じように刻一刻と変わっている筈の自分自身の変化には
得てして疎いものですが。
さて
今朝は人生の先輩から教わった言葉をシェアしたいと思います。
かつて月曜メールでご紹介したこともあるのですが、
新しく登録されている方や
久しぶりにメールを受け取る復活組の方もいらっしゃるので
繰り返しになりますが、
知っているよ、という方もお付き合いいただけると嬉しいです。
哲学者、芳村思風さんのご講演での言葉です。
『人間には必ず長所も欠点もある。
欠点をなくそうとすることは人間性を殺そうとすること』
『ゆえに欠点はなくならない』
『長所を伸ばすと、欠点は味になる』
これを聴いて、
人間性を殺してはいけないな、と思いました。
とかく欠点は目につきがちで
何とかして直そう、直してやろうと考えます。
それより長所を見つけて伸ばすと
欠点は欠点のままではなく
味になるという話を聴いた晩
何か救われた思いがしました。
ではこの『長所を伸ばす』ですが、
何も努力しないで
「さあ自分の長所を伸ばすぞ!」と
ただ意気込んだらカンタンに伸びるという訳ではなく
一生懸命に打ち込んでいるときに
自ずと自分の持てる力を注いでいて
知らず知らずに鍛えているのではないかなと感じています。
力を伸ばそうとしたら
筋肉を鍛える時のイメージそのもので
ある程度の負荷をかけること
その部位を使うことで鍛えられます。
何もしなければ使わない能力は劣化します。
急激な負荷をかけると怪我をしやすいように、
負荷の掛け方も個人差があり
トレーニングした結果の経験でしか測りようがありません。
何事もやってみなければ、分からない
というのは
そういう事だと思います。
あの人には効果的であったけれど
自分にも同じ方法が当てはまるかどうかは
やってみなければ、分からない。
方法は千差万別あれど
「やってみれば分かる」という点は共通です。
この共通のこと、普遍的なことを
多くの偉大な先輩が書物その他
さまざまな形でメッセージしてくれています。
冒頭の言葉もその一つ。
欠点のない人も居なければ
長所のない人も居ない、という事は真実です。
ときにこの二つは表裏一体にもなります。
そして、人生をより幸せに生きたいのであれば
おそらく長所を伸ばす日常を送ることが
一つの助けになるでしょう。
長所を伸ばしたかったら
まずは「やってみること」。
体験は知識を凌駕する経験値を与えてくれます。
そして漫然と行うことと
意図して行うことの間にも
大きな効果の違いがあります。
味わい深い人生には、
ときに悶々と悩み思案にくれる日も必要不可欠です。
自分だけでなく、周りの長所に目を向け
伸ばす手助けも出来るようになると
尚いっそう、人生は豊かになるように感じます。
コツは焦らないこと。
こういう事は常に
結果が現れるまでのタイムラグさえ楽しむことが
継続の秘訣です。
今週も実践と学びのチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子