Vol.318 【目の前の仕事を好きになるために】
おはようございます。
世間は三連休の方が多いと思いますが、
土日祝日もシフトに入っているみなさま
お疲れ様です。
土日祝も動いているお客様のためにご尽力くださっていること
改めて御礼申し上げます。
さて、「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。
とはいえ
仕事を最初から「好き」といえない心境であることは往々にしてあります。
最初は覚えるのに精いっぱい、できないことだらけで
緊張感に満ち溢れていて、好きなどと考える余裕がない状態です。
名経営者といわれる人であっても
社会人になりたてのころは「とにかく電話に出るのが怖かった」と述懐しています。
もしくは最初は大好きだったけれど次第に責任ある仕事につくようになり
楽しいだけでは済まない、プレッシャーや難しさに直面して
「好き」という心境より「逃げたい」という心境になることもあります。
世の中では様々な先輩が「目の前の仕事を好きになりましょう」と
メッセージを送ってくれます。
でもどうやって好きになったらよいのか、
そこを今朝は考えてみたいと思います。
人間の脳は「行動に寄り刺激を受ける」ことがわかっています。
寝たままの姿勢で起きようと思うより
身体を起こしてしまうと、その反応・刺激により脳も「起きる」のだそうです。
また脳には繰り返しているうちに「ノッてくる」作用もあります。
目の前の仕事を好きになるコツの第一は、
とにかく「行動」・やってみることが有効だと考えられています。
やっているうちに、脳が「ノッてくる」。
やっているうちに、さまざまな体験から学びます。
やっているうちに、「量が質をつくる」のです。
やらないまま、うまくなることはあり得ません。
まだうまく出来ていないとしたら、やってみるしかないのです。
とはいえ、
まだうまく出来ない状態ですから
「やろう」と思う気持ちを引き出すこと自体難しいと感じてしまうことがあります。
そこで、第二のコツです。
人は、知れば知るほど好きになる、という心理を持っています。
愛情の反対は、無関心 とよく言われます。
愛着がわかないのは、その物事について知らないから。
例えば、、、
単にある苗字と名前をみただけでは、何の愛着もわかないでしょう。
それが、同じ高校出身であるとか、年齢が一緒であるとか
趣味がどんなものか、どんな家族構成か
どんな考え方をしている人なのかを知っていくうちに
共感できる部分がみつかっていくと、その人に対して親近感を覚える「心理」があります。
仕事でも同じです。
その仕事がうまれた背景や、
その仕事により、便利になっている事柄を知らないまま
単純にルール通りにキーボードをたたくのでは中々面白いとは思えません。
その仕事がなぜ、必要なのか
どんな人がそれにより恩恵を受けているのか
今の形に至るまでにどんな変遷があったのか、、、
いろんなことを知ることで、自分の中に興味の芽を育てることが出来ます。
初心者のころは、作業手順を覚えるだけで手いっぱいで
仕事の背景までに気が及ばないことも往々にしてあります。
なので、作業手順に慣れてきたなあというあたりから
あらためて「この仕事の背景にいる人」のことに思いを寄せたり
「この仕事を受け取る人」のことに思いを馳せてみることで
理解を深めていき、それがやがて「好き」と思える心持につながるといいなと思います。
どんな職業についても、やるべきことは意外と一緒なのです。
まず一生懸命に覚える。
やってみる。
繰り返し、繰り返し、やってみる。
続けていると必ずある日「ブレイクスルー」が起きて
一段高い視点から、自分のやっている仕事を見渡せる日が来ます。
その「発見」が、きっと「好き」の始まりにつながっていきます。
ぜひ「発見」できるまではあきらめずに
目の前にご縁となって表れた仕事に向かっていきたいと思います。
今週も学びと実践のチャンスがたくさんあります。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子