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お知らせ一覧

月曜メール

Vol.313 【前からそうだったから、で済ませないこと】

おはようございます。


9月になりましたね。
今週はパラリンピックの開会式がありますね。
オリンピック後でも盛り上がって応援していきたいと思います。


さて、先週あるメンバーさんお二人から
経理の処理の仕方について、立て続けに相談を受けました。

 

「なるほど。この相談は良いな!」と思ったのは相談してくる方がもっている「視点」です。

 

いずれも

「今まではこうやっていましたが、果たしてそのまま続けて良いのかなと思って」

というものでした。

 

この手の相談は、本当に嬉しいなと思います。

例えば
ミスが起きたときなどに工程を振り返ってみて
業務フローそのものの不備に気づくことがあります。

その時

「なぜ今までそのやり方で作業をしていたのか」を聞いてみると
「前任からこう教わっていました」
「前からこうやっていました」という言葉が返ってくることがあります。

 

その人は「教わった通りにやればよい」と思っているため
そこに疑問を持たなかったことについても
マズかった、という自覚はあまりありません。
どちらかというと「私は教わった通りにしたから悪くない」
「教えてくれない方が悪い」ぐらいに思っている人もいます。

 

けれども同じようなミスやハプニングを通じて
「こう教わっていたけれど、こういう風に考えるべきでしたね」と
「持つべき視点」に気づける人もいます。

 

もっと嬉しいケースとして、まだミスが起きるより前に
「今まではこうだったと聞いたけれど、それではミスにつながりませんか。
こう変えてはいかがでしょうか」という提案をしてくる人もいます。

 

今回の相談は、この一番嬉しいケースです。

 

お客様からご指摘があったわけでもない、誰かがミスをしたわけでもない。
でも、ふと日頃のやり方について疑問を持ち
「もっとこうしたほうが本来の目的にとってはよいのではないか」と気づいたため
相談したい、と声をあげてくれたのです。

 


「前から決まっている通りにやればよい」と思っている人と
「今までのやり方ではこの先うまくいかないこともあるのではないか」と疑問を持ってみる人
どちらがお客様に喜ばれるかは明らかです。

 


どんな仕事も
最初は教わった通りにやるのが精いっぱい、というケースも多いと思います。

 

とにかく社名や商品名を覚えるのに必死、
業務の流れを把握するのに必死、そんな状態の時は
教わっていることに疑問に思う余裕はないかもしれません。

 

けれど慣れてきて全体を見渡せるくらいになじんできたら、
そもそもこの手順は一番よいのか?
本来、何が達成されればOKなのか、を考えてみると
実はもっと進化したやり方があったり、
このままではミスを生みかねないリスクをはらんでいたり
気付くべき、変えるべきことがいくつも潜んでいます。

 

仕事とは
「言われたことを言われたとおりにやるもの」ではなく
「ある人のお困りごとを解決すること」「誰かの手助けになること」です。

 

やり方には幾通りもあり、
最初の環境ではベストだった手法が
年月が経つにつれ古くなっていることもしばしばです。

 

特にIT化や自動化が進んでいく時代
「前はそうやっていたから」という理由だけで見直しをせずに続けていくことは
お客様にとっても、私たち従事する側にとっても
長い目でプラスにはならないでしょう。

 

すぐに革命的なことを思い浮かべることは出来なくても
ふと「今までのやり方よりよい方法があるのでは」とか
「本来、この仕事は何が成し遂げられればお客様として満足なのか」に思いを馳せたとき
工夫したい点がみえてきたら、ぜひ仲間との共有含めて、

積極的に声をあげていただけたらと思っています。

 

たまに「私が思いつくことはきっと先に誰かが思いついているかもしれないから」などと
せっかく思いついても発言しない方もいらっしゃいます。

 

現在の仕事が変わっていない、ということは、たとえ誰かが先に思いついたとしても
実際には具体化していない証拠。
そこで、声をあげるのを躊躇したり遠慮したりは禁物です。

 


私自身、過去の経験から
やらなかったことというのは後悔することがあるけれど
やってきたことに関しては途中どんなに大変であっても、
最後にはやってよかったと思うものばかりです。

 

言ったら最後、自分がやらねばならなくなるのでは?と心配になって
中々声があげづらいと考える人もいるかもしれません。

 

けれど何かしら仕事に変更を加える際に、
「どんなに忙しくなっても一人でやりきらねばならない」と考えるのも思い込みに過ぎません。

 

必要とあれば、担当する人を増やしたり、スケジュールを変更する柔軟性ふくめて
「変えていく」活動になるのです。

 

なのでぜひ、「このやり方はもっと工夫できないか」「今のままでよいか」という疑問を持ち
臆することなく、声をあげていただけたらと思います。

 

今週も学びと実践のチャンスに溢れています。
ぜひ、ふとした疑問の声をあげてみてください。

 

笑顔あふれる一週間になりますよう。

 

YPP
五味渕紀子

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