vol.300 【一緒に仕事する人々に思いを馳せる】
おはようございます!
関東地方は、梅雨入りらしい曇天の月曜です。
太古の頃から、6月になればこの国の殆どの地域が梅雨入りし、
雨に似合う美しい紫陽花が育ったのだと思うと
自然の繰り返しの不思議さと偉大さを感じます。
さておかげさまで、この月曜メールも今週で300号となりました。
欠かさず続けてこられたのは、読んでくださる登録メンバーの方々がいて
また、日々色々なことを教えてくださるお客様や
一緒に仕事をする仲間がいるおかげです。
改めて感謝申し上げます。
以前読んだ本に
「どこへ行くバスに乗るか(どんな仕事をするか)ではなく
誰と一緒にバスに乗るか(誰と一緒に仕事をするか)の方が重要である。
何故なら、前者はバスの目的地が変わると誰かが降りることになるが
後者はバスの目的地が変わっても
みな一緒に乗り続けられる」という一節がありました。
バスになぞらえて、誰と一緒に仕事をするかの重要性を説いた本です。
これを思い出すとき、
今一緒に仕事をしているチームメンバーとも
永遠に同じ仕事を同じようには出来ないという「現実」を思い出すとともに
改めて今日この日に共に過ごす貴重さを感じます。
特にYPPメンバーは色々な事情により
今の仕事を続けることを望んでいても、
突然何らかの事情で叶わなくなることが他の会社よりもよくあります。
出産や引っ越しのような一時的なお休みもあれば、
療養や介護といった中長期のこともあります。
また再就職や家業を継ぐことになるなど
チームメンバーとしては完全に「卒業」ということもあります。
ただ、YPPを卒業しても
今度はYPPの取引先(お客様)として
仕事上の立場は変わっても
一緒に何らかの仕事に携わるということはあります。
「一緒に仕事をする」ということは
同じチームメンバーの一員という立ち位置の人だけではありません。
メンバーの方からみたら、サポートにまわる事務所スタッフも
営業の立場である事務所スタッフからみたらチームメンバーの方々も
そしてその仕事をYPPに任せてくださるお客様も
それぞれ立場は違いますが
今日この瞬間「一緒に仕事をする人」といえます。
それぞれが異なるバックボーンと得意分野を持ち寄り
何かしらの目的のために
お願いし、お願いされる関係者同士で
うまく仕事が流れるとその場の空気も良くなり
気持ち良く仕事ができるようになります。
最初はギクシャクしていたり誤解があって怒らせてしまったり、
気分の悪い思いをしたり
それでも双方が諦めずに続けた結果
良い状態に変わることもあります。
仕事とは真剣であるがゆえに厳しい面もありますが、
決して厳しく辛いことだけではありません。
色々な試行錯誤を経てうまくいくように変化して
「関わる人皆が爽快な心地よさ」を感じる状態やその体験は、
次の仕事の質の向上にもつながると感じます。
仕事でとても心地よさを感じる状態とは、
「果たす目的に対して色々な課題があるとしても、
関わる人がそれぞれベストを尽くしていると感じている状態」
ではないかと思います。
「完全に問題なく安定している状態」というのは
機械的な仕事であって
人が携わる仕事の殆どには
常に不確定要素があり
考えるべき、模索するべき様々な課題があります。
頭を悩ませる課題があるときに
同時に面白さを感じることができるのは
自分一人でやるのではなく、
一緒に取り組み知恵を絞る仲間がいたり
ヒントをくれる人がいたり
何とか一緒に解決して欲しいと頼りにしてくれるお客様の存在があるからこそ。
逆に、何かしら課題があるときに
自分一人だけの力で何とかしようとすると
そこに無理が生じ、
八方ふさがりのような悪い状態を作り出してしまいます。
自分だけで解決しようとしない
というのは
決して人頼みの考えではなく
自分もベストを尽くす中で
関わる人の存在を生かす必要に気づくのです。
この「人を生かす」こそ
仕事の中でとても学びの多い体験です。
自分の都合で自分の思い通りにしようと思うほど、うまくいきません。
相手の良さを引き出すには
自分発の視点から離れる必要があります。
仕事とは、生活の糧を得ながら
このような人生の妙味を学べる絶好の機会でもあるのです。
縁あって一緒に仕事することになった
チームメンバーや、
お客様、
事務所スタッフの担当者。
現在何らかのお仕事を担当している方は
関わる人々、それぞれの顔を思い浮かべてみてください。
在宅の場合でお互いが離れていても、
ウェブカメラを使ったミーティングなどから
顔を見ることは出来る時代です。
顔をあわせることは少なくても
チャットのやり取りに色々感じられることがきっとあります。
想像を巡らすと、
もっと知りたくなることが見つかります。
チャットで
ふとした機会から雑談になり、
チームメンバーと理解が深まることで
その仕事が以前より楽しく感じられるようになった人もいます。
300号の節目の今週は
「いま一緒に仕事をしている人々」との出会いの貴重さを今一度噛み締めて、
仕事にあたりたいと思います。
今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子