Vol.299 【だいじょうぶ、だいじょうぶ】
おはようございます。
昨日の初夏を思わせる眩しい陽射しから一転し
土砂降りの雨でスタートの関東です。
いよいよ本州も今週から梅雨入りしていきますね。
さて
私が私淑する大先輩の言葉で
「今日を一生懸命生きたら明日が見えてくる」という教えがあります。
「現在は過去の結果、
未来は今日の積み重ねが作る」とも。
こと仕事に関していえば
「今のこの瞬間に出来ることを一生懸命やると
その結果、未来にはさらに上達してやれる自分となれる。
もし先々を憂うあまりに、今ここに集中できず、
手や気を抜いた状態で漫然と過ごしたとしたら
未来もその漫然と過ごした結果なりの未来になる」
という教えです。
「今を必死に努力せよ」という強いメッセージともとれますし、
「あまり先々を憂いてみても仕方がない、
今できることをやれば良いのだ」という
一種開き直りを勧める応援メッセージにも読み取れます。
このように、ある言葉に対して
「ねばならない」と反応するか
「で良いのだ」と反応するかは
その時の心持ちによります。
あくまで私自身の体験と傾向ですが、
その物事についての経験値が浅いときほど
「ねばならない」的な思考に陥りがちで
ある程度の塩梅がわかる経験値がついてくると
「で良いのだ」という余裕がある思考になれるように思います。
この考え方、感じ方について
どちらが良い悪いということではなく、
時には「ねばならない」という強い自分への責務や鼓舞が
苦手なことにも果敢に立ち向かう勇気をくれますし、
時には「で良いのだ」という大らかな気持ちが
自分や周囲に良い余裕をもたらすこともあります。
お天気と一緒で
晴ればかりでも雨ばかりでも成り立たず
交互に色々な風が吹き、
暑くなったり寒くなったりするように
心持ちにも
様々な側面があることが「必要不可欠」というか
それが「自然の法則」なのだと思います。
時に不満の枕詞として
「いつも○○は、△△ばっかり」
「この状態がこれ以上続くのは耐えられない」という言葉が出るときは
この「どちらの視点もある」ことや
「状況は常に変化してずっと同じということはあり得ない」ことを忘れている時です。
「人は鏡、万象は我が師」といいます。
すべての現象から、その時々に自分に必要なメッセージを読み取ることができます。
もしも
「いつも○○は、△△ばっかり」が
口をついて出そうになったら
その語尾に
「…とは限らない」と自分で付け足してみるのも手かなと思います。
そして不思議なことに
そう付け足して言ってみたら
「…とは限らない状況」を想像出来たりするのです。
人の心は本当に
自由自在に、今起きていないことを想像出来ます。
中には心配性の人で、起きてもいない心配をする名人級の人もいます。
未来の良いイメージを想像力を働かせて描いてみたり、
とっさには歓迎し難いことが起きた時に
「とりようによっては、良いこともあるな」と思ってみるのは
なかなか楽しい脳トレです。
そして冒頭の教えの通り
「今を一生懸命生きれば、本当に明日は見えてくる」ので
あまり心配をしなくても良いのです。
今週も憂うことなかれ
一生懸命、今日を生きましょう。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子