YPP月曜メール 私の思うことVol.648【セレンディピティの教え(2) 全員が曲がりくねった道を行く】
おはようございます。
関東は2週連続で良く晴れて、今朝も真っ白な富士山が拝めます。
みなさまの上空はいかがでしょうか。
先週の月曜メールで
幸運につながる偶然=「セレンディピティ」が起きやすい考え方
として
「ないものに目を向けて不満を抱くのではなく
あるものに目を向けて感謝する」
をご紹介しました。
このことは、
「セレンディピティ 点をつなぐ力」(クリスチャン・ブッシュ著)に
書かれています。
ただ私が、この本で一番紹介したかったのは
上記の「考え方」ではなく、次の「事実」です。
以下少し引用します。
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過去20年にわたる研究で(中略)明らかになったのは
当事者が率直に振り返ると、当初の計画は直線的ストーリーであっても
その実行の過程は「曲がりくねったストーリー」になるということだ。
だが、それを後から語る時には、予想外の要素は起こらなかったかのようなストーリーになる。
私たちは紆余曲折を経て「たまたま」できあがった物語を
「計画的」なものとして語りたがる。
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たとえば経営者は企業にとって重要な出来事や意思決定について語るとき、
周囲の期待に応えるため、それがあたかも最初から計画されていたことのように話すことが多い。
「今回は運に恵まれた」「実はこれが計画外だった」などと言うと、
投資家や従業員に受け入れられないためだ、と世界有数の企業のCEOから聞いたことがある。
理由は「その方が受けるからだ。だが、常に事業をコントロールできているわけはない」。
「言いにくいがすべてが思いどおり、ということはないんだ」。
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引用終わり
つまり、、、こう思うのです。
世の中の成功談は「偶然起きた事」を省略して公表されるため
「成功には非凡な人と正確な計画が必要だ」という勘違いが、あちこちで起きている。
一歩踏み出す価値のほうがよほど高いのに
「まだ準備が…」「今はまだ無理」と
躊躇する(実にもったいない)時間を過ごしてしまう人が多いのです。
結局、現実はどれもこれも泥臭く
よくよく近づいてみると
どの道もストレートではなく、曲がりくねって進んでいる。
なのに、
他人は軽々と課題を越えてスイスイと成長し、
自分だけがなかなか前へ進めず、もがいていると感じてしまう。
そう思うとしたら
他人のことは
遠目に見れるからだと思います。
近づいて事実をみれば、
全員が試行錯誤をし、紆余曲折を経ていて
人生に直線道路は存在しないのです。
自分のことも遠目でみれば
10年前、15年前、30年前とは全然違う。
今日に至るまでの道で
直線は一度もなかったはず。
これからも何事も、
紆余曲折を経て進んでいく。
自然界のものはすべて直線ではなく曲線。
それって
美しく、愛おしいと思いませんか?
そう。私たちは美しく愛おしい存在。
だから、計画に縛られず
「やろう!」と思って一歩踏み出した自分に
こけても「いいね!」を送りましょう。
今週も学びのチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
『一人でも多くの人に、仕事の喜びを』
おまかせ事務代行YPP
五味渕紀子