YPP月曜メール 私の思うことVol.639【答えを知るために、始める】
おはようございます。
12月に入りました。
関東地方は、冬らしく空気の冷えた曇天の朝を迎えています。
みなさまの上空はいかがでしょうか。
知人が絶賛していて、まだ読んでいる途中の本ですが
「これだ!」と思う内容があったので
今週は、この本にあった「思考の土台」をぜひシェアさせてください。
『まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか (SB新書)』
木下 斉 著
過疎化が加速するなかで
地域再生に多くの税金が投入されても、
うまく活用できずに、苦戦して無駄遣いになってしまう自治体には事欠きません。
何がうまくいかない「原因」かが、冒頭に書いてありました。
以下、引用させていただきます。
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「地域プロジェクトにおいてよくある質問は、
「何をやったらいいでしょうか」というものです。
この質問は、どこかに「答え」が存在し、優れた人だけがそれを知っていて
だから間違わずに成功できるのだ、という「思考の土台」がある人の発想です。
この質問そのものが間違いであり、失敗の始まりなのです。
これこそが、幻想に囚われた人の思考の土台です。」
「他の地域の成功事例などわかりやすい答えを求め、
自分は何一つ失敗もせず、他人のカネを使ってやれることはないか
と考えるような「思考の土台」がある限りは、失敗が続きます。
成功する人たちはそもそもそんな考えを持っていません。
成功の理由は自分たちで考え、自分たちのお金の範囲で失敗を繰り返し、
改善を続けているからです。
結果だけを真似ても意味がないことを、成功する人たちは理解しているのです。」
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もっと引用したい文が沢山あったのですが、がまんします(笑)。
地方自治体について書かれていますが、
どの職場でも、チームでも当てはまる話です。
『どこかに「答え」が存在し、優れた人だけがそれを知っていて
だから間違わずに成功できる』
という「幻想」は、けっこう多くの人が抱いていると感じます。
ところが、
成功した人をみればどの人も
その事業なり仕事を始めた瞬間には
確かな答えも保証も持っていなかった人ばかりです。
W杯の代表選手たちも、
代表に選ばれるほどの実力も保証もない中で
サッカーを始め、
ずっとずっと練習を続けてきた。
成功した人は、みな
答えなど知らずに
毎日考え、毎日行動し、毎日失敗を体験し、やめなかった人。
どの時点でも「成功する」という誰かからの約束はなかったし、
どの時点でも、未来は決まっていなかった。
ただ、やり続けるうちに
以前よりも分かることが増え、体験した結果
何をやったらいい・悪いが判断できる力を「体得」できたのでした。
大事なことなので、繰り返して紹介しちゃいます。
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どこかに「答え」が存在し、優れた人だけがそれを知っていて
だから間違わずに成功できるのだ というのは『幻想』です。
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行動する前に答えを探しがちになったら、
「思考の土台」を見直しましょう。
大事なのは、答え(よりうまくいく方法)を知るために
まず「始める」こと。「決める」こと。
今週も学びのチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。
『一人でも多くの人に、仕事の喜びを』
おまかせ事務代行YPP
五味渕紀子