YPP月曜メール 私の思うことVol.588 【仕事だけじゃない、家族だけじゃない、大切なこと】
おはようございます。
最近、地震が多いですね、と先週冒頭に書きましたが、
またその後もあちこちで小さな地震がありました。
防災グッズ、色々備えてはありますが
年末の大掃除とともに、消費期限など見直したいですね。
さて、今
アフガニスタンで砂漠の緑地化を実現された 故 中村哲さんの
『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』を拝読中です。
中村哲さんは一部の方々には大変著名な【大事業を成し遂げた医師】ですが
2019年に武装勢力に銃撃され殉職されたことで
その活動が国内でも一気に知られることとなりました。
福岡県福岡市出身の医師で、パキスタンやアフガニスタンの
無医村地域での医療活動に従事していた中村哲さん。
食料自給率100%の豊かな農業国が
温暖化のせいで急速に「砂漠化」してしまい
(なんと、たった五年で自給率が50パーセント減!!!)、
深刻な水不足と不衛生な環境で次々と(弱い者から)命を落としていく惨状をみて
『餓えと渇きは、薬では治せない』と
治療をする代わりに
井戸掘りや、水路建設へと進んでいきます。
『天、共に在り』には、
中村哲さんがどうやって
(欧米軍の空爆を受けながら)
全くの門外漢であった用水路建設を進めて行ったのかが記されている
ご本人の遺された貴重な記録です。
(とても一言では言い表せない、様々な困難の中での偉業なので
ご興味ある方は是非手に取って頂きたい一冊です)
そして今週、シェアしたいと思ったのは
平和で経済的にも恵まれた国にいる私たちが
温暖化を進めてしまう生活をしている一方で
経済的にも衛生的にも困窮する国が
さらに深刻な命の危機にさらされているという現実です。
私はといえば
今年一年も、目の前の仕事の締め切りに追われ
日々色々な対応をしている間に、あっという間に12月を迎えました。
それなりに大変な中にも
仕事の喜びを感じる日も、幸福な気持ちで食事を楽しむ時間もありました。
総じて、
「生まれ落ちた地域も時代も、恵まれている」と思わずにはいられません。
記念日と言われる日に、
過去この国で起きた戦争のことを思い出して
平和の大切さを考える時間もありました。
「SDGsが大事だ」ということも知っていたつもりですが、
今日の便利な生活から直結する「温暖化」と
今にも命を落としそうな危機にある人のことについては正直
『本を閉じるとすぐ忘れてしまう程度の薄い危機感』だったように思います。
私一人が、ゴミを分別して出したところで
急に砂漠化した土地が緑豊かに戻るのではなく、
大勢の人の手と時間を要する復興事業が必要ですが、
それでも一人ずつが
『微力ではあっても無力ではない』のは確かなこと。
ゴミの分別
食事を残さない
モノを大切に使う
いち生活者として出来る「節度ある暮らし」と
「恵まれていることに感謝」して、
不要なストレスを自ら作って社会にまき散らさないこと(笑)。
ささやかでも、
そういうことを心掛けて
目の前にみえなくても、苦しんでいる人に想いを馳せてみること。
自分の雑事だけを見るのでなく
そんなことも考えられるようでありたいと思うのでした。
困っている方は国外だけでなく国内にも。
助け合いの精神で、
出来るところから、少しずつでも
誰かの助けになることを日々の習慣にしていきたいですね。
そして、困っていることは恥ずかしいことではなく
周りに「助けてほしい」と声を上げるのも大切なこと。
その体験も、明日以降の誰かの助けにつながっていきます。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子