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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.531 【閾値(いきち)理論】

おはようございます!

寒くなって空気が澄んで来ると、我が家から
富士山が見えるようになります。

今朝も、頂上の白い雪が綺麗に見えて、
それだけで、少しにんまりと出来る月曜の朝です。



さて。

この月曜メールで何回も「初回3倍の法則」と書いてきたので、
この言葉が耳タコになっている方もいらっしゃるかと思います。


初めて読まれる方のために、もう一度説明させていただきます。

YPP造語なのですが、
どの仕事でも
『初回は、慣れた人に比べて3倍の時間がかかる』という傾向があり、
最初に3倍だった時間は、やがて2倍になり、
いつの間にか慣れて、1倍もしくは、0.9倍などになっていくことを指します。
初回のスピードに戻そうと思っても、もはや難しく
やればやるほど、サクサク出来るようになります。

この『初回3倍の法則』は、
新しい仕事に取り組むときに知っておきたいことですが
それと同じくらい、挑戦のさなかに意識したいのが
『閾値(いきち)理論』です。


物事が表面化するまでに必要な物量を『閾値』といいます。

それは、例えば
やかんに入れた水が沸騰するまでに加えるのが必要な「熱量」であったり
自転車がこげるようになるまでの必要な「練習量」であったり
地震が起きるまでに蓄えられたプレートの移動「量」であったり、
現象が起きるまでに「必要な量やエネルギー」などを指します。


これは、仕事における熟練度においてもまったく同じで、
必要な「量」がないと習熟していかないのです。

習熟に必要なのは「量」。

【量が質を作る】は、物事に挑戦する際に、ぜひ知っておきたい言葉です。


この『閾値』を貯めていくのに有効な手段を、かつて私の師匠が教えてくれました。


それは、1に「定期性」2に「継続性」3に「創意工夫」です。


まず1の「定期性」。

定期的にやらなければ、閾値は貯まっていきません。
やったり、やらなかったり、では効果はしぼんでしまいます。


そして2「継続性」。

『閾値』の現象(成果)、とりわけ人の「成長」においては、
“エスカレーター”のようにストレートな直線で角度をつけてスイスイ登っていくのではなく、
“階段”のように
ある一定期間は平らな状態が続いていて、ある瞬間に、ぐん!と次ステージへアップして現れます。

(現実には、行きつ戻りつのような試行錯誤を繰り返しながら、です。
 当事者にとっては螺旋階段のように感じられるかもしれません)


この「ある一定期間の平らな状態」が、行動していても手ごたえが無いように感じられる時期です。
行動すれば、練習を重ねれば、成果はまだ見えてこなくても
確実に『閾値』は貯まっているのですが
その存在を知らないまま、やめてしまう人が多いようです。


英会話を習っている人が
「ある日突然、シャワーのように英語が理解できるようになった」体験をしていたり、
スキーを練習していて、何回目かに急に気持ちよく滑れるようになったり、
練習を積み重ねて『閾値』が貯まり、臨界点(りんかいてん)に達して、
できるようになったこと(現象化)は
この言葉を知らなくても、どこかで体験していると思います。


新しい仕事に挑戦する際には、是非この『閾値』理論を知って
「なんだか停滞しているなあ」と思った時こそ、思い出してほしいのです。


そして大切なのは、最後の3「創意工夫」。

同じ繰り返して体験するにしても、
目的意識が明確であったり、
誰かを喜ばせようという思いがあったり
前回と今回でどう変えていこうかを考えながらやっていくと、学習効果は高まります。



物事を成就させたくなかったら(笑)
1.やったりやらなかったり
2.途中でやめてしまう
3.工夫しない 
という態度が正解です。


物事を成就させたいなら
1.定期的に行い
2.継続し
3.創意工夫を重ねる
が効果的です。



今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。

寒くなってきましたので、お体 大切にしてください。


YPP
五味渕紀子

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