Vol.419 【思考の癖を“でんぐり返し”してみる】
おはようございます!
三連休の最終日、
今日もお仕事の方、お疲れ様です。ありがとうございます。
また旅行など
非日常体験中の方は、ぜひリフレッシュのお時間となりますよう。
さて、先週
あるお客様先の経営計画発表会に参加してきました。
70年近い歴史のある会社ですが、若い社員さんが多く
その節目の行事は活気にあふれていて、とても元気な印象を受けました。
中でも私が印象的だったのは
若い方からではなく、むしろ年配の方々から
口々に「AI」や「変化の時代」という“変革”を意識した挨拶が相次いだことでした。
そのお客様の会社は、AIやITに特化した仕事をしているわけではないのですが
ほかの業界にもれず、自分たちも仕事の一部が自動化、合理化されていく兆候を感じ
「自分たちはこの業界で、どういう仕事をめざしていくか」
「ライバル店を視察した際に、どういう変化を見てきたか」を強く意識していました。
事務職に限らず、
「人がやらなくなる仕事」
「人がやるであろう仕事」の区分けについて
さまざまな業界で話題にあがっていることを改めて肌で感じてきました。
さて必要以上に警戒心をあおるつもりはありませんが
今が“変革の時代”であることは疑いようがありません。
そして変革の時代には、その変化に対応するためにふさわしい「考え方」がある、と思い、
今日はそれを共有したいと思います。
日々、意欲的にチャレンジができている自覚がある方にはいうまでもありませんが、
もし時代の変化に少なからず苦手意識や恐怖心があるとしたら、
自分の思考の「癖」を知って、その転換を図り続ける、という方法を試してみることをお勧めします。
「過去どうであったか」という過去の経験から考えそうになったら
「未来はどうありたいだろう」と理想の在り方を想像する癖をつけてみる。
「あの人のあれは許せない」など他人を批判したくなったら
「自分はどれだけのことができているか」と自分の言動に目を向けてみる。
「出来る気がしない」と弱気の虫が出てきたら
「できないことは巡ってこない」と勝手に「縁」や「必然」を感じてみる。
そして同時に大事なことは
ファクト=事実に目を向けること。
「できない」と決めつける前に
何回挑戦したかを数えてみると
まだほんの数回しか試していないことが往々にしてあります。
「こう思われているんじゃないか」と疑心暗鬼になってしまったら
まだ相手に確認をしていない、という事実に気づくことが先決です。
そして、黙々と挑戦を続けている人をよく観察してみると
みな、自分の中の「敵」と戦う日々を送っていることがわかります。
挑戦をしている人は、挑戦をすることの価値をよく知っているので、
挑戦している誰かを批評することはありません。
おそらく、、、自分が口にする言葉の威力もよく知っていて
マイナスな言葉を口にすることによるダメージからも、
注意深く、わが身を守っているように思います。
もし不用意に、誰かに向けたマイナス感情を言葉にしている自分がいたら、
わが身を守るためにも
自分が耳にする言葉が、自分を心地よくするものに変わるように
まるで頭脳ゲームか、言葉探しクイズのように言葉を選びなおしてみると、
意外なほど、世の中には素晴らしく知的な言葉があふれていることに気づかされます。
長所と短所は表裏一体。
すべての特徴は「長所」の側面を持っています。
ぜひ、特徴を長所と捉えて生かす視点を持ち合わせていたいと思います。
そして実は、人の姿は「合わせ鏡」で
身近な人の気になる「短所」というのは、何を隠そう
自分の中の一番直したい部分であったりするのです。
毎日を心豊かに穏やかな気持ちで過ごしたいと思ったら
かつ、前向きに挑戦心をもって過ごしたいと思ったら
一番の敵はきっと上司でも部下でもお客様でもパートナーでもなく
「自分の中にいる、自分の嫌いな部分」。
実はその人物こそ、一番身近にいる、一生付き合う、愛しい人で
しっかりと、「自分が大切にしなければならない人」なのです。
自分についての評価に、ふとマイナスな言葉や考えが浮かんだら
プラスの言葉で言い換えて
その“転換力”をぜひ身につけて、
悩まなくてよいことに貴重な時間を費やさない工夫をしたいと思います。
人生は短いようで長いですが
何かを成し遂げたいと思うと、やはり時間の有限を感じます。
一日を充実して過ごすには、「考え方」はとても大事。
選ぶ言葉も発する言葉も、とても大事。
ぜひ良い言葉かけを自分自身にしてあげたいと思います。
今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔溢れる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子