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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.506 【「矛盾」を「相互作用」と読み替えてみたら】

おはようございます!

場所によっては、日常に近い生活が戻っているところもあるようですが、
感染者数が減ったという朗報もありつつ
YPP事務所のある東京・埼玉は、相変わらず警戒が必要な状況です。


歴史に学べば、スペイン風邪のときには
第一波での感染者の少なさでのゆるみから、第二派で大きな被害を出したと言われています。

いずれにしろ、心底安全とはいえない環境で
大人も子供も、ややお疲れモードになるのも仕方がないかもしれません。


自粛疲れという言葉も使われ始めて長いですが
この間ずっと、休みなく働いている医療従事者はじめ
インフラを支えている方々のことを思うと、
「自宅にいることぐらい、もう少しがんばろう」という気になってきます。


入学するはずだった学校、就職するはずだった会社に行けず
「コロナさえなければ…」と恨み節も出ますが
では、ここで
コロナがなかった社会は、本当に住みやすい快適なものだっただろうかと考えてみると
それはそれで、課題ばかりの日常でした。

 

例えば今、「自粛」と「経済」のはざまに居て
感染拡大を抑制する行為と、経済をまわす行為は相いれないもののようにみえていますが
コロナがないころの生活にそのまま戻ってよいかというと
際限ない欲望にまかせて環境破壊に歯止めがかからない経済促進には
すでに自然災害による警笛は鳴らされていました。

 

「テレワーク」という働き方一つとってみても、
コロナがなければ、多くの会社で先送りされていたことが
コロナのおかげで、今、取り組まれるようになった側面があります。


物事を相反する対立構造において二択で考えると行き詰りますが、
二つの要素を矛盾と捉えず、
一方がもう一方への“なんらか変化するために影響をもたらしているもの”として
“相乗効果”と考えてみると
そこに革新的な発想や、突破口が生まれます。


社会変化の流れとして「持続可能なスタイルとは何か」という新たな問いや
従来の「会ってモノを売る・買う商売から
ネットの便利さを享受する形へ移行する必要性」は、間違いなくありました。

「今のやり方を今後は変えていこう」と思う人が増えたこと自体は、
コロナとは関係なく存在していた「次世代に向けた必要な変化」を
コロナが後押しした、と見えなくもありません。

 

物事は、あちらを立てればこちらが立たず、というような二択で考える限り
良い答えを見つけるのは難しいですが、
それぞれの良い面を観察し
与えられた条件を「変化のきっかけ(必要なこと)」と捉えていくこと。

これは、どんな時代・境遇であっても
身に付けておいて損はない「ものの見方」で、
コロナのおかげで
その力を鍛える絶好の機会がきたことだけは、感謝してもよいかもしれません。


この時代に生まれたからこそ、向き合える「お題」。
政治家や一部の専門家だけに課せられたものではないはず、と思うのです。


せっかくの機会、答えが一つでないからこそ
感染抑制を心掛けながら(=配慮のあるあり方を目指す)
豊かになる(=生産性の高い働き方を目指す)方法を是非考えてみましょう。


今週も、学びと実践のチャンスにあふれてます。
笑顔あふれる一週間になりますよう。


YPP
五味渕紀子

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