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月曜メール

YPP月曜メール 私の思うことvol.455 【何も起きていないことの幸いの裏に】

おはようございます。


気温が高いとニュースは騒がしいですが
空を見上げれば、気持ちの良い青が飛び込んでくる晴天が続いていますね。

 

さて週末から昨夜にかけて
ある伝達ミスから納品データが正確にならず
やり直しのため、チェックと修正作業に予定返上であたった現場がありました。
(ピンチヒッター業務を担ったメンバーの方々、本当にありがとうございました)

 

事務の仕事もそうですが、
世の中には「完全で当たり前」でないといけない仕事
そのように“思われている”仕事があります。

 

完全が当たり前と“思われている”を提供側の手前味噌に解釈すれば
“期待されている”、“任されている”と言ってもいいかもしれません。

 

スイッチを押せば電気が点き、
蛇口をひねれば水が出てくる。
電車は時間通りにホームに滑り込んできて発車していく。

 

当たり前のようで
裏側には、それを着実に実行するために
大勢の人が動いていることを
しかも、色々なハプニングや予期せぬトラブルが実は裏側では頻繁に起きていて
表に出ないように必死に食い止めている仕事があることは容易に想像がつきます。

 

一度、表にミスやトラブルが出てしまうと
そこからの修復は大変です。

うまくいっているときは注目されなかったのに
うまくいかないときは、集中砲火で叱られてしまう。
事務も、そういう役回りの仕事の一つです。

 

携わっている作業は、大きな歯車のごく一部に過ぎないかもしれません。
でも
その仕事がなかったら、すべての歯車がうまく回らなくなる


大切な仕事です。

大切ではあるけれど、今日も何も言われない。注目されない。褒められない。

「何も起きていない」と、その存在を人に意識されないこと。

 

そこに密かな醍醐味を見いだせる人は
大切な仕事を担っているという自負を持っている人だと思います。

 

そして実は、見ている人は見ています。

 

何も起きていないのは、その裏に努力があるからだと
知っている人が必ずいて
実は、感謝の気持ちをもってくれています。

 

若いころは、目立って何か言われないと
認めてもらえていないような気持になったことがありました。
でも、見る人は見ていてくれて、
「この仕事もあなたに任せたい」と
ある時、次のチャンスという形で、“見ていてくれたこと”が分かりました。

 

人と繋がっていない仕事はないので
結果必ず、誰かしら“見ている人”がいるのでした。

 

ごまかしたら、ごまかしたなりに
一生懸命にやったら、稚拙でも一生懸命やったことは伝わり
巡り巡って
「あの人は信頼ができるよ」
「次もあの人に頼みたいな」という見えない財産につながっていきます。

 

そう思うと、毎日が気が抜けません。

 

惰性でやることも出来るし、勉強しながら進化することも出来る。

 

常に、何かしらの成長のチャンスに恵まれています。

 

何かトラブルが起きて、学べることもあります。
でも、何も起きなかった日も、よくよくその奥を見つめてみれば
何も起きないように努めている人たちの仕事が見えてきます。

 

人知れず助けてもらっていることが沢山あると気づかされます。

 

そして私たち事務屋も
決して目立たなくても
誰かの「何も起きていない日」を支えています。

その自負をもって、今週も
「何も起きない」記録更新を狙いましょう。

 


今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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