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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.617 【挑戦は、2回目以降でうまくいく】

おはようございます。
梅雨明けしましたが、雨模様で迎えている関東の月曜朝です。


さて。
YPPメンバーWさんからお借りした本
「世界失敗製品図鑑」を読んでいるのですが、
これがなかなかに面白いです。

本の帯には
アップル、グーグル、任天堂、トヨタ…
すごい会社もハデに「失敗」していた!
と書かれており、
そのほか
ユニクロでおなじみ、ファーストリテイリングや
Sony、セブンイレブンなど
なじみのある大企業の失敗例が20紹介されている本です。

著者、荒木博行氏が冒頭に書いているのは
「ネガティブリスト型学習の可能性」。

世の中のルール設定には
ポジティブリストと、ネガティブリストという
対局のアプローチ方法があるとのこと。

ポジティブリストとは、
やっていいことだけを記載し、それ以外のことを禁じるもの。
逆に
ネガティブリストとは
やってはいけないことだけを記載し、それ以外はやっていい
という自由度の高いもの。

試行錯誤の幅が大きい、ネガティブリスト型のアプローチが有効なのは言うまでも無く、
荒木氏は
成功例から学ぶよりも
失敗例から「これだけは避けるべし」という学習が効果的なのではないか、と
本書の目的を書いています。

しかし、、、
著者に反論する意図はありませんが
人の話では分かっていても、自分に降りかかるとやってしまう、
渦中にいると見えなくなる、そんなことが繰り返されるのが世の常。

私が注目したのは、ネガティブリストよりも
失敗の後には必ず「その失敗があったからこそ」の成長発展があるところです。

思えば、一度の挑戦でうまくいくことなんて
そもそも無くて
経験して、実際に肌身に体感して
その学びを経て、できるようになっていくもの。

挑戦には失敗がセット。

失敗というと、聞こえが悪いですが
「描いたイメージ通りではない状態」と言い換えると
成長の隣に常に存在すると分かります。

なので、挑戦するときは
「1回目は大抵うまくいかないもの」と自分に言い聞かせて
肩の力を抜いてみる。

ボールも一回投げてみないと
バットも一回振って当ててみないと
どこまで飛ぶかわからない。

初めてやる仕事は、慣れてやる仕事の3倍の時間がかかる
という「初回3倍の法則」がYPPにはありますが、
「挑戦は、2回目以降でうまくいく」という法則も、ぜひ付け加えたいと思います。

ときに一発合格もあるかも知れませんが
大抵の場合、
どんなに頭の中でシミュレーションしたとて
行動してみてから
「まだまだこの域なのだ」と己の力を知ることが多く
またそれがわかったことは、嘆くことではなく、喜ぶこと。

1回目の体験は、失敗ではなく「収穫」と言い換えることも出来ます。

前述の「世界失敗製品図鑑」20例は、
それはそれはハデな「収穫」で、数億ドル、数十億円を失っています。
ひっそりと終わった事業の先に
大ヒットが出てそちらが注目されるので、
失敗事例は世間からは忘れ去られていますが、
きっと当事者たちは、失敗もヒットも両方一生忘れないでしょう。

今後は、色々なヒット商品を見るときは
「ああ、これが世に出るまで色々な失敗(収穫)があったのだろうな」と思ってみてみると
より楽しめそうです。

さて、他人の失敗&成長を眺め評しているだけでは恰好悪いので
わが身の成長のために
今週もぜひ「そりゃ1回目だものね」と言える挑戦をしたいと思います。
(きっと何かしらの収穫があるでしょう)

挑戦貯金がたまったら、
どこかで集まって収穫自慢をしたいものです(笑)。

今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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