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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.547 【心の中にある「引き出し」を良い言葉で埋めてみる】

おはようございます。
今日から3月ですね。
暖かい日が増えて、街中で桃や河津桜の開花を見かけて
春の訪れを感じる季節です。


さて、昨日の日経新聞の『私の履歴書』で
ホリプロ創業者の堀威夫さんが、作家井上ひさしさんの言葉を紹介されていました。


むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく



有名な文章で
この言葉を目にするのは初めてではなく、何回目かになります。


これを読んで
「そうだな」と思った日もあれば
「それが難しいんだよね」と感じた日もあったように思います。


言葉は同じでも、受け止めるときの心の状態で
「そうだ!自分もやってみよう」と前向きにとらえられたり
「それが出来ないから苦しいんじゃないか」と後ろ向きに感じたり
人の心というのは、刻々と変化し続けて
「喜怒哀楽」のどこかに身をおいています。


喜びながら怒る
楽しみながら泣く などを同時にやるのはむずかしく
「喜怒哀楽」のどこかにポンと心がいくのだとしたら
「喜び」と「楽しみ」に身を置く時間を望みます。


そう望む割には、
解決が難しいと感じて、くよくよしたり
思い通りにならないことに腹を立てたり・・・。


そんな心のありようを克服したくて
冒頭のように
「生き方・あり方」を
印象深い言葉で綴る人もまた多いのだと思います。



むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく



この言葉をどう受け止めるか
シチュエーションにより
頭に思い浮かべるものによって
その答えは、瞬間瞬間で変わっていきますが
今すぐ使える言葉でなかったとしても、
多くの人が語り継いできた「ありたい姿」を
記憶の引き出しに仕舞っておくと
必要な時に、自分を助けてくれるもの。


そして、
むずかしい と感じることをやさしくするための
私なりの「魔法の言葉」は
「何かしら、出来ることはある」。


すべてを一気に解決できなくても
自分が全部の権限をもっていなくても
出来ることが一ミリもない!と言い切れるほどゼロのことも珍しく
「何かしら、出来ること」を探すと
ひとつ、ふたつは出てくるもの。


むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく


全部いっぺんにやろうと思わず
まずは、むずかしいことの中から、ひとつ
わかること・できることを探してみる


そうやって試行錯誤をしているうちに、
「むずかしいこと」は
自分の発想力を鍛錬する「味方」になります。


どなたがおっしゃったか定かではないのですが、


「困ったことは起きない」


という格言もあります。



「難しい」「出来ない」「いやだ」がまず、頭の中に思い浮かぶときに
「怒」や「哀」に心が向かっているときに
自分を「喜」や「楽」に導くキーワードを
記憶の引き出しからサッと取り出せるようになると
困ったことの中にも楽しみを見いだせる、そんな素敵な人になれるのだろうと思います。


発想の転換、なにかの意味付けといった思索は
「喜び」と「楽しみ」を伴います。


それがわりと得意な人と交流するのも効果的で、
私にとって、読書もそんな手段の一つです。


引き出しも、取り出し方の手段も、
貪欲に探し求めて損はない、と思います。


今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。
学びのチャンスに恵まれていることに感謝です。



YPP
五味渕紀子

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