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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.533 【進歩発展できたのは、唯一ヒトが多数でも協力できる動物だから】

おはようございます!

三連休の最終日
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

連休も変わらずシフトに入ってくださっている方々、
いつもありがとうございます。


私の住む町の上空は良く晴れて
富士山がくっきりと見えています。



GOTOトラベルが一時停止になり、
GOTOリード(本を読むための購入補助)がいいんじゃないか、という意見を
SNSでみかけましたが、
お出かけを断念した人が、本を買って読む「GOTO」があれば本当にいいなあと私も共感しました。


さて。

昨日のこと、読売新聞で
「サピエンス全史」で世界的に著名となった
歴史家で哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏のインタビュー記事がありました。


医療が発達し、かつてのパンデミックに比べれば
よほど感染症対策の知見は積みあがっているにも関わらず、
国単位でのバラバラの政策で
世界全体で協力しあうビジョンがつくられていないことに強い危惧を表明していました。


その記事の中で、目を引いた一文を今朝はご紹介したいと思います


以下引用

「人類が地球を支配したのは、唯一ヒトが多数でも協力できる動物だからです。
一対一ではチンパンジーにも負ける。千対千なら楽勝です。
ピラミッド建造から月面着陸に至るまで人類の偉業は無数の人間の協力のたまものです。

引用終わり(11月22日 読売新聞 言論(8)面 人類史におけるコロナ禍)


「現代の人類は協力を忘れ、分裂と敵対を選んでいるようです」とハラリ氏は現状を憂慮する一方で
最後には「それでも私は民主主義の自己刷新能力を信じます」と結んでいました。



『ヒトが人たるゆえんは、“多数でも”協力できる動物だから』


感染症対策だけでなく、身近なところでも
『協力』の上手さが、物事をうまく進めていくカギになることは多々あるなと思います。


仕事においても家庭においても
相手に協力を求めるとき、自分が協力を求められたとき、
タイミングや、相手の状況を推し量っての一言があるかどうかで
お互いの心境も、成し遂げるまでのプロセスも、
極端な話、天と地ほどの違いが生まれます。


私が尊敬する脳科学者の岩崎イチローさんに教わった
集合知性』という言葉があります。
(参考:国際コミュニケーション・トレーニング株式会社)


非凡な天才が一人だけいるチームより
秀才ばかりがいるチームより
凡人が集まって「心を一つにしたとき」こそが目覚ましいパフォーマンスを発揮し
素晴らしい成果を生むことが、脳科学の研究で明らかになっているそうです。


多様化する価値観の中で
わかってもらうために言葉を尽くすことが時に面倒になり
「これぐらい、自分一人でやった方が早い」と思う場面は、よくあります。

結果、いつまでも自分で同じ仕事を担当するようになり
次第に『協力依頼下手』になってしまう傾向は、
仕事の初心者ではなく、長年仕事をしている人は、誰もが陥りやすいことだと思います。


仕事柄、何年も(時には何十年も)経理を一人で担当していた職場の後任を依頼されることがあります。

「引継ぎに何度も失敗してきた」という話の裏に
「説明するより、自分でやった方が早い」という事例が沢山あります。

1回ごとの仕事は早く処理できた一方で
長い目で見ると、協力しあうチャンスを幾度もふいにしてきたのかも知れません。
(もちろん、ご本人は誠実に仕事をしていただけなのですが、組織としてはそういう見方となります)


長く携わってきた仕事でこそ、
あえて「協力しあう力に長けていく機会」を探す努力をして
誰かに協力をするときも
誰かに協力を依頼するときも
少しでも上手にできるよう
「相手を推し量りながら物事をよりスムーズに推進するチカラ」を磨いていきたいと思います。


【唯一ヒトが多数でも協力できる動物】なのだから

まだ鍛えていなくても、潜在的には確実に備えている“ヒトの能力”です。


今週も実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。


YPP
五味渕紀子

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