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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.520 【「目的」を思い出してみる】

おはようございます。

連日猛暑が続いていますが、
みなさま、体調はいかがでしょうか。

早いもので、8月最後の月曜メールとなります。


さて、
ジャズピアニストの上原ひろみさんのインタビューだったかと思います。

ピアノコンサートという興行の手配には、
演者との出演交渉やさまざまな業者との実にこまごまとしたやり取りがあり、
チケット販売にまつわる煩わしい事務作業等、ピアノの練習以外に
苦手な作業のオンパレードなのだそうです。

目まぐるしく忙しく、
それらの「好きではない作業」を全部やり切って、
コンサート当日にピアノの前に座った瞬間に
「ああ!これでようやく演奏できる!」と幸福をかみしめるというような話がありました。


仕事には「やりたいこと」があると同時に
そこに到達するまでに「やらなければならないこと」があります。

誰しも、好きなこと・楽しいことだけでなく
苦手なもの、気が乗らないものにも着手しなければならない時間があります。


「やりたいこと」があると、
その過程にある「やらねばならないこと」も「やりたいことの一環」になります。


「やりたいこと」がないまま
「やらねばならないこと」だけだと、これはもう辛くなってしまいます。


ただ、贅沢なもので
「やりたいこと」として自ら望んで仕事に手を挙げたはずなのに
それでもふと「やらねばならないこと」の前に、辛くなる瞬間もあります。


辛いとき「いつまで続くのだろう」とつい考えがちなのですが
辛いときこそ「何のために、これを始めたのだろう」と初心にかえってみる。


「成長したかった」
「〇〇を喜ばせたいと思った」
「役に立ちたいと思った」

自分の「誰かのために」という動機を思い出した時、
辛いことが、辛いだけでなくなるのが、人の心の不思議です。


人は、目的を見いだすと、チカラが湧いてくるもので、
目的を見失うと、チカラを発揮できないようです。


東大を合格する人の大半が
「目的意識」が常にあって勉強をしているから、というのも
雑誌で見かけたことがあります。


この月曜メールでは何度も「3人の石切りの話」を書いてきたのですが、
新しい方のために、改めてご紹介します。


ある時旅人が、3人の石切に出会います。


石を切り出す重労働をしながら
最初に出会った石切は、
固い石を前に「ああ、いまいましい!」と嫌々作業をしていました

次に出会った石切は、
「ああ、話す暇もないんだ!」とひたすら忙しく作業をしていました。

最後に出会った石切は、
「私は教会を造っているのです。人々が祈る場所ができるのです」
とても嬉しそうに石を切っていました。


3人の石切の話は、仕事の目的を知っていると
同じ作業も喜びに変えることのできる、人の心のありようを教えてくれます。


時に、締め切りやプレッシャー、その他
「やらなければならないことばかり」のように感じた時に
「目的」を思い出してみて、
すべての事が「目的への大事な一歩」に繋がっていることを感じることも
より良い仕事をしていくための、一つの大事な「技」ではないかと思います。


そして、よい目的を常に心に抱いていると
協力者も得られやすく、
紆余曲折はありつつも、仕事はますます楽しいものに変わっていくのです。



今週も学びと成長のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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