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月曜メール

YPP月曜メール  私の思うことVol.453 【便利な生活の中で、習慣づけたいこと】

おはようございます。

 

10連休あけの慌ただしさもひと段落して
今週は日常生活が戻ってきそうですね。
気ぜわしさがなくなるのは助かりますが
普通の生活を送ることができる「ありがたみ」は
忘れないでいたいものです。

 

さて
日曜の朝刊で
ややショッキングな記事をみかけました。

 

現在の女子高生のスマホ平均使用時間が
1日あたり、5.6時間ほどあるのだそうです。
1年間あたり学業に費やす時間より
スマホ利用時間が勝るのだそう。

 

注目すべきは
スマホを所有し、自宅で自主的に学習を1日2時間行っている生徒と
スマホを所持せず、自主学習が1日0時間の生徒で
成績を比べたところ、
スマホを持っていなくて自主学習を全くしていない生徒の方が
1日2時間ずつ勉強していた生徒より平均点が高かった
という調査結果です。

 

記事の正確なタイトルは忘れましたが
「スマホで勉強が台無しに」というような言葉でした。

 

ほぼ一日中スマホを手に生活している私としては
考えさせられる話です。

 

仕事先や家族との連絡手段も
なにかを調べることも
以前なら手書きしていたメモも
どこかへ行くための道順も
お店での支払いも、
移動時間の暇つぶしも
明日の自分の予定すらも
スマホ利用にどっぷりと浸かっています。

 

そういえば、令和になる特集記事でも
「日本人は大切なことを考えることを先延ばしにした。
スマホに目を落としている間、人は思考していない」という
ある学者のコメントがありました。

 

職業柄、スマホを持たずに出かけることが
ほぼ不可能なのですが、
たしかにスマホ利用中の大半は
文字を読んでいる、情報は入ってくるけれど
「深く考えている時間」とは言い難い(私の場合) 。

 

また、なにか連絡が来ると
急かされるように
すぐに答えなければ、と
必要以上に自分で勝手に忙しく感じてしまいがちです。

 

Web登録すれば瞬時に確認メールが届く便利さに慣れて
ちょっとだけ時間がかかることへの耐性が弱くなった気もします。

 

100年時代といわれ、健康寿命も伸びて
今までのどの時代よりも、人生の時間はあるはずなのに
可笑しなものです。

 

一方で、AI時代にそなえて
「自ら考えて行動するスキルこそ、これからは必要」という話も
よく目にします。

 

一見、なにかのジョークのようですが
様々なことを考えなくても済む道具が発達していく中で
より考える時間の確保が大事になっている時代といえます。

 

先は長いと考えること
簡単にできないことにイラつかないこと、あきらめないこと
深い思考が求められるときにめげないこと

 

つい、Siri(iphonや、MacOS搭載のAI)にむかって
「どうしたらそういう人間になれる?」
と聞いてしまいたくなりますが
安易に外に答えを求めず
(時には便利なツールの電源を落として)
自らの中に問いかけ、
自らの答えを決める習慣と力を
ぜひ養いたいなと感じます。

 

今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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