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Vol.358 【未来を描く力をつける方法】

おはようございます。
三連休の最終日、いかがお過ごしでしょうか。

梅雨明けしていないのに、猛暑日が続いている関東です。


さて、仕事をしていて身につくものはたくさんありますが
「未来を描く力」もその中の貴重な一つだと感じます。

 

20代のころ、私は「未来を描ける人」が不思議で仕方ありませんでした。
どうして起きてもいないことを、さも起きたかのように話せるのだろう。
正直に言うと「どうしてこの人は平気でホラがふけるのか?」とさえ思いました。
しかし、その「ホラ」が嫌いなのではなく
いつか自分も「ホラ」が吹けるようなくらいに、未来を見ることができたらいいなと
当時、漠然と思っていました。

 

今、ある程度の年月の仕事をしてきて
「未来を描く」というのは、ごく一部の人の特殊能力ではなく
後天的に、トレーニングで身につく力であることを体感しています。
今日はそんなことをシェアしたいと思います。

 

新しい仕事に取り組んだ時、関係者で
当初「こうあったら良い」という構想を楽観的に描くことがあります。

 

「机上の空論」とは良く言ったもので、たいていの場合、描いた通りにスムーズになる、というより
いろいろな人のいろいろな発想や行動の中で、構想通りにはいかない事態に直面します。
関係者が複数名いれば、中には思いもよらなかった失敗なども起こります。

 

しかしその失敗や「当初は思いもよらなかったこと」があったからこその発見や修正があり
最終的には構想した未来に全員の力で近づけていきます。

 

このようなBefore Afterの経験が重なると
うまくいっていない局面に出会ったとしても
「今は少し混乱期にあるが、やがて解決に向けて動き出すだろう」ということが経験則として
感じられるようになります。

 

このBefore Afterの経験が少ないと
「いつまでこの状態が続くのだろう」とか
「これはもう無理だ」「これを始めたのは間違いだった」などと現状否定の思考に陥りがちです。

 


前向きな発想を掴むコツとしては、自分ひとりではなく
Before Afterの経験値を持つ先輩と組んで仕事をしてみること。
そして、その人の意見に耳を傾けてみること。

 

自分の過去の経験値など、世界の中で本当に僅かなものにすぎないという謙虚さを持つことがコツの一つです。

 

「未来を描く力」がなぜ必要か、というと
殆どの仕事は「課題解決」を待っているからです。

 

どの仕事でもいくらでも改善の余地をはらんでいて
それに素早く気づき実行していく連続が、Before Afterの経験値を増やし
また、次の発見への視点を養ってくれます。

 

AIに仕事を奪われるというニュースが連日あとを絶ちません。
でも今日この場では、期待されている仕事、約束をした仕事がちゃんと手元にあります。

 

漫然と行えば、また不平不満を抱えながら行えば
早晩、仕事は自分の手元を去っていくことになります。
自分から手放すこともできます。

 

手元にある仕事がたとえ代わり映えのしないものに一見みえたとしても
「今はこんな不便があるけれど、もっとこうなったら良いな」を描いてみると
まだ試していないこと、試してみたいことが少しずつ見つかります。

 

そしてそのBefore Afterへのチャレンジを
一人ではなく、周りを巻き込みながらやってみると
当初はさまざまな壁にぶつかりつつも
最終的には「物事を良い方向に変化させることの醍醐味」を味わえます。

 

それがまた次の未来を描いてみたくなる原動力になります。

 

常に、今日が「最終日」ではありません。だから焦る必要はありません。
でも今日は、まぎれもない「本番の一日」です。

 

今週も実践と学びのチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

 

YPP
五味渕紀子

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