お知らせ一覧

月曜メール

vol.336 【失敗をするたびに成功に近づいている】

おはようございます。



空気が澄んで寒い朝は自宅からはとても綺麗に富士山が見えます。
真っ白な山肌を見ると、清々しい気持ちとなんだか得した気分になります。


さて、私がとても尊敬する株式会社ユーグレナの出雲充社長のご著書を久しぶりに読み返しました。
その中でとても感銘を受けた一節を今週の月曜はシェアしたいと思います。



ユーグレナとは、ミドリムシの学術名で
生物の中で唯一、動物性と植物性を併せ持つ生き物です。
栄養価が高く、栄養不足を補う食品やジェット燃料などへの応用が期待されていましたが、

長年、その栄養価の高さゆえに
すぐに他のバクテリアの餌食となってしまい、
人工的な培養は不可能とされてきました。

素人には想像つきにくいですが
一か月かかって
耳かき一杯分を作るのがせいぜいで
とても商品化できるほどの量は作れないというのが
かつて世界中の研究者がたどり着いた結論でした。

その不可能と言われたミドリムシの培養に挑戦し続け、
世界初で初めて大量の培養に成功し、
食品や燃料への商品開発を行なっているのが出雲社長率いる株式会社ユーグレナです。

(学術名がそのまま会社名になっています)


いまや東証一部への上場も果たし、
ベンチャーとして数々の受賞歴もあるので
社名も食品名としてのミドリムシやユーグレナも、目にする機会が増えましたが
成功までの苦労を知る人はまだ一部ではないかと思います。

とくに、ミドリムシの培養に成功したあとに起業したと思う人が多いようですが、さにあらず。

培養できる可能性がどのくらいあるかもわからない時に
新卒で入社した東京三菱銀行(当時)を一年で辞め、
研究開発する親友とともに
日本全国の研究者を訪ね歩き、
研究に研究を重ね
またこの事業に協力してくれる企業を探し
開発費や販路拡大に奔走するのです。


出雲社長は全国かたっぱしから電話やファックスを使って営業し、
お金もないので夜行バスで移動し
500社を訪ね歩いたそうです。

そして、500社を超えた頃に
ようやく協力してくれる人として
伊藤忠商事に理解者を得て
そこからオセロの逆転劇のように
風向きが変わり
協力してくれる人が他にも現れ始め
事業は上昇気流に乗り
現在のような注目ベンチャーへと成長発展を始めます。

詳しくは、出雲社長の著書『僕はミドリムシで世界を救うことに決めた』

ぜひ読んでいただきたいのですが
ここでご紹介するのは出雲社長の考え方と行動を表した言葉です。


『たとえ成功の確率が1%しかないことでも、2回繰り返せば、成功率は1.99%に高まる。

3回では2.97%、4回では3.94%と成功率は上昇していき、なんと459回挑戦すれば、99%成功するのだ。

だから、もし何かにチャレンジしているのなら、その試みを100回や200回の失敗でやめてはいけない。

ぼくが伊藤忠に巡り会ったのも、500社に訪問した後のことだった』


そもそも簡単に出来ることは『挑戦』とは言いません。

何か、今は出来ないけれどやってみたいことに『挑戦』するのだから
最初からうまくいかないのは当たり前なのですが、
我々凡人は
ほんの2、3回失敗が続くと
このチャレンジを成功させるのは無理なのではないかと
疑い始めてしまいがちです。

しかし、出雲社長が示したように
事実としては
失敗を一回重ねるごとに、成功への確率が上がっていくのです。

【失敗をするたびに成功に近づいている】


大きな挑戦でなくても、ささやかな挑戦であっても
この法則は変わらないと思います。

失敗がイヤ、こわい、恥ずかしいという気持ちは
自分にベクトルが向いていると抱きやすいと感じます。

出雲社長が世界の貧困や栄養不足を解消したいと強く思ったように
『誰かのために解決したい』という気持ちがあると
失敗がイヤ、こわい、恥ずかしいという気持ちを越えて行動できる情熱が生まれます。

出雲社長も会社がうまくいかない時代に
なんども人知れず涙したそうで
色々な逡巡や葛藤や悩みに打ちひしがれた時期もあったようです。

でも続けたことで、
今は本当に世界の貧困を救う生物として
多くの人が注目し、期待し、協力する一大事業となりました。

挑戦に失敗はつきもの。
というか、セットです。

そして成功は、数を重ねたら
本当に高確率に約束されているのです。

失敗をしてメゲそうになった時は
新しいことに挑戦している証拠であり、
失敗する前よりも成功に近づいたのだと考えましょう。

そしてそれは、思い込みではなく
確かな事実だと知っておきましょう。

今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。

笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

ページトップへ