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月曜メール

vol.240 【万象は我が師】

おはようございます!気持ちよい青空の日曜日から一転
今朝の埼玉は白い雲に覆われて
また肌寒い1日になりそうです。


この月曜メールも今日で240号。
コツコツとやっておりますが、読んでいただける方々がいて成り立っています。

毎週ありがとうございます。

そして本日YPPは
有限会社から株式会社に変わります。

より一層、世の中のお役に立ち
生き生きと働ける人が増える場創りに努めていきます。

そんな新たな第一歩の月曜日に
想いを込めて綴らせていただきます。



さて今朝のテーマは【万象は我が師】。

すべての現象が、何かを教えてくれる師匠である、という意味です。

そんなテーマを置きつつ
先週土曜日に聴いた
福島県南相馬市の仮設住宅で暮らす
自治会長、藤原さんのお話しを共有したいと思います。

それぞれが何かを「我が師」として
感じていただければ幸いです。


あの東日本大震災から四年目。

藤原さんは四年間も、四畳半一間の仮設住宅暮らしが続いています。

一人暮らしだと提供されるのは四畳半一間、複数家族で暮らすと二間なのだそうです。


高齢になると(うちの母もそうですが)
畳の寝起きが辛くなります。
ベッドでの寝起きがよいのですが、四畳半一間にベッドをいれると
歩けるスペースはほぼありません。

押入れに足の方を突っ込んで無理やり設置し
ほぼベッドの上で過ごすしかないとなると
エコノミー症候群になる方もいらっしゃると聴きました。


地震ではなく
放射能汚染という
今迄経験のない核災害によって
先の見通しの立たない生活。

なのに、ボランティアの方々が行くと
「明るくてかえって僕らが元気をもらった」と感想があるそうです。

明るくしないと、生きていられない。

藤原さんが代弁する、仮設暮らしの方々の思いです。

他にも言葉に表し難い
悲しく辛い話を聴きました。
メールの文字ではなかなか伝え難い
悲しい出来事や腹立たしい状況ばかりです。


東日本大震災の直後
誰もが、自分に何ができるだろうと考えたと思います。

理不尽な辛さの中にいる人々の話を聴けば
悲しいことに忘れかけていたその思いがよみがえります。


仮説住宅にはすでに暮らすだけの物品はあり、
物質面での援助よりも
精神的な支え、助けが必要なのだと
藤原さんはおっしゃっていました。

話を聴いてくれるだけでいい。

忘れないでいてくれることが大事。

(本当は、それだけでは済まない
国に解決して欲しい具体的なことも沢山あるのですが)


現地に行くことは叶わなくても
今も不自由な暮らしを強いられている方々を忘れていない、
応援している、気に掛けているというメッセージを送ることは
せめてできるだろうと
今日はこの場を借りて、共有させていただきました。


「万象は我が師」。

いま、今日現実に日本で起きていることについて
何かを学び、感じて
未来のために何かを思い、
一つでも何か行動してみる。

それが現地へのボランティアなどの具体的な支援ではなく
たとえ我が家のささやかな地震対策だとしても
意味はあると思います。


この月曜メールによって
つながっているみなさまに
今日このことが送られていくことも
本当に微力ではありますが
学びからくるひとつの行為。


人間は忘れるという「チカラ」を持っていて
同じことをずっと考え続けることはできません。

生きるためにはそれも必要なのですが、
大切なことなのに忘れていることを
幸いにも今回また
思い出させてもらえる機会となりました。

この話を土曜日に聴いたメンバーの中村さんは
毎月11日のFacebook投稿には
東日本大震災のことを思い出し
何かを投稿したいと言ってくれました。

中村さんのように毎月の行動に落とし込むと
忘れなくなります。

そういうこともまた
万象は我が師として学びました。

聴いた課題の大きさに
とりとめなく綴りましたが
そこからも何かを感じていただければ嬉しいです。


今週も笑顔あふれる一週間にしましょう。

YPP
五味渕のり子

 

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