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月曜メール

vol.238 【現在と未来の混同】

おはようございます!
関東はソメイヨシノが見頃を迎えて
通勤電車の車窓から
至る所で桜が楽しめます。

春爛漫。
花粉症の方にはつらい季節ですが、
それでも桜の風景には心が和みますね。
毎年この時期まで忘れている
各地に桜を植えた人や、
人知れず一年お世話している人々に
改めて感謝です。


さて、今週の月曜メールは
私が過去に感じた「現在と未来の混同」についてお話しします。

つい先日、
ある会社の入社式に同席する機会をいただきました。

フレッシュな方々に、僭越ながら
私からもお祝いの言葉を贈らせていただいたのですが、
私自身、若い頃に人生の先輩から
さまざまな助言をいただいたとき、
なるほどなあと思うこともあれば
何でそんなことを言うのかわからないなあと思うこともありました。


今から10年ほど前、
会社を創りたての頃に
ある人の講演会で
「明確な未来のビジョンを描くと
未来はその通りになる」と聴き
ある本には
「未来を描いて、文字に書いて
毎日見ているうちにその通りになる」と書いてあり、
まさか、と思ったことがありました。


文字に書いただけでその通りになるはずがないじゃないか、と思う一方
もしもそうならやってみたいと思い、
さあ、書こうとした瞬間
ふと手がとまってしまいます。

私の描きたい未来って何だ?

まず、現実の今日やらねばならないことを書き出すのは簡単なことですが、
未来にありたい姿、叶えていたい自分や周りの風景を
カラーでありありと想像する
ということなど
それまでの人生でやってこなかったのでした。

しかし、会社を作った以上
それをどういう会社にしていくか
考える必要が出てきました。

その最初の作業の私の戸惑いを
訪れた入社式の若い社員の方々をみていて
ふと思い出しました。

自分の未来を自由に思い描こうと決めたものの、
一向に筆が進まない時期が私にもありました。

その時、私が描こうとしては躊躇したのは
「そんなの、できるわけがない」
「できるか、わからない」という自らの心の声を聞いてしまうからでした。

どうして、素晴らしい未来を描こうという自分に、自分自身が反対するのか。

その時、私の中で起きていた現象が本日のテーマ
「未来と現在の混同」だったのです。

この月曜メールで少なくとも3回は取り上げたと思う言葉に
「能力は未来進行形」という教えがあります。

人の能力は、磨くことで増していくもの。変わっていくもの。
決してずっと同じではない。
(磨かなければ、錆びついていくという変化、劣化もあります)

だから、未来といまとは違うのが
当たり前なのです。

描きたい未来とは、当然、今より良くなっている自分でありたい。

ところが、未来を描こうとするときに
現在の能力を前提にして考えてしまうと、
「とてもそんなことは出来ない、無理無理」と瞬時に思ってしまうのです。

私は、自分の未来を描こうとした作業の途中で
自分自身が未来の能力と現在の能力や環境をごっちゃに考えてしまっていることに気づき、
まず、その「制約」をアタマの中から取り去る作業から始めました。

最初のうちは、大変に照れ臭く
夢や未来に成長している自分を思い描くことは
「チョット変な人になってしまった」ような気もしました(笑)。

しかし、人生不思議なもので
類は友を呼ぶ、なのです。

同じように、未来を描きたくても
なかなか描けない。
自分で自分に制約を課してしまっている人たちと
不思議なご縁で繋がっていき、
お互いの「制約」を指摘しあい、励ましあい
お互いの夢を認めて応援しあいました。

あれから10年、
描いた道の途中ですが
10年前の想像を超えて
やりたいことが益々広がり
大きな未来の可能性をワクワクしながら考える日々が現実のものになりました。

能力は未来進行形。

特に試験前にグッと最後にチカラが伸びることはよくあります。

仕事のプロジェクトでも、もうダメかもしれないと思うところから
一気にゴールに向けて底力が発揮され
何とか達成出来る、ということも往々にしてあります。

未来の伸びしろを信じて努力を続けた者に
勝利の女神が微笑んでくれるのでしょう。

今週もチャレンジと実践の場にあふれています。

笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕のり子

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