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月曜メール

vol.235 【何が信頼されるか】

おはようございます。
全国的に雨模様の一日。花粉症の方は少し落ち着いた一日が過ごせるといいなと思います。

私の住む町は、どんよりとした曇り空。まだ傘は必要ないくらいの霧雨が降っています。
昔の人はこの灰色の空を「花曇り」と名付けたなんて、風流だなあと思います。


さて。


私ごとですがこのところ、引っ越しをいくつか抱えていて(会社と自宅と実家)、
業者の見積もりをとる機会が増えています。


世の中の商談の殆どで、「価格」が決め手になると思っている営業マンは多いのですが
実は、価格だけで決めているお客は少ないのではないか、と
私は最近自分がお客の立場になることから感じています。


昨日も引越会社の営業マンに、我が家に複数名来てもらいました。


A社の営業マンが言いました。

「B社より当社は安いです。B社はたくさん宣伝をしている分、広告費が乗っていますから」
(その場で上司に電話して)「上司もお客様のお役にたて、と言ってくれていますから
がんばってお値引きします!!」

その営業マンは私が言った通りのプランで、極力値段を下げた見積を出してくれました。


そのあと来たB社の営業マンが言いました。

「お客様のプランには私は絶対反対です。このプランは無理です。できません。
お客様にも迷惑をかけることになると思います。私がお薦めするのはこうです」


A社とB社では、値段が違いました。B社のほうが高かったのです。

でも私が選んだのは、もちろんB社。


客として、提供側に求めることは何か。

自分が発注する時にこそ、感じます。

どれだけ、こちらの身になって考えてくれているか。

そして自分自身、お客様が求めるものを感じとれているかな、と自問自答します。


みなさんもそれぞれ、お客の立場になることもあれば、提供側になることもあると思います。

値段ありき、で購入する時は、値段が安ければよい提供だ、と思うかもしれません。

内容ありき、で購入する時は、内容がよければそれなりに払いたい、と思うかもしれません。


判断基準はその時々で変わるでしょうが、変わらないで感じることがあります。


提供する側がその仕事にどれだけ心をくだいているか。


これは、よくよく注意深くみようと思ってみえてくるものではなく、
お客側でいる時には、すぐに感じられるものです。

丁寧に扱われているか、ぞんざいに型どおりに扱われているか。

マニュアルをこえて心がこもっているか、マニュアルどおりか。


このあたり、信頼感を感じ取る人の心のセンサーはすごいなと思います。


先週も「心のありよう」をお伝えしましたが、
この月曜メールで一貫して、みつめていきたいのはやはり「心」です。

忙しいという字は「心を亡くす」と書く、とかつて師匠に習いました。


忙しいときほど、「心をくだく」ということに
立ち返りたいと思います。


今週も実は、忙しい(笑)。

だからこそ、週のはじめの朝、一呼吸をおいて
時間を越えて大切なこと、ずっと大切にしたいことを考える時間をとりたいと思います。

そして、心をくだいて仕事をする、ということは
すべてにおいて現在100%できている、という人は少なくて
さまざま80%だったり、60%だったり、その出来に満足できないことから
また反省や成長、進歩があるのだろうと思います。

「永遠の未完成という完成」という言葉もあります。

できていないことを嘆くのではなく、今できることに目を向けつつ
これから出来るようになりたい未来に目を向けることが大事なのだと思います。


今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕のり子

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