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月曜メール

vol.225 【「考える」と「考えるふり」は違う】

おはようございます!
今年最後の月曜メールです。

関東は冷たい雨が降っています。この年末年始はまた寒波がくるようですね。

さて。

今年最後の月曜メールは、耳が痛い人には耳が痛い話をお届けします。


先日インターネットで見かけたのですが

「【考える】とは、答えを出す前提で、行われる。

【悩む】とは、答えが見つからない前提で、考えるふりをしている」という言葉がありました。


人間、悩む時期も必要で

それがやがて味になることもあるかと思いますが、

たしかに「答えが見つからない前提で、考えるふりをする」だけではいけないなと感じました。


ある会議室の風景を想像してみます。

「答えが見つからない前提で、考えるふりをする」人ばかりが会議をしていたら
その場はつらくなるばかり。

自分が答えを出すつもりがないと
「自分以外の誰かが早く答えを出してくれないか」と願いながら
その場をじっとやり過ごすしかありません。

その逆に
「答えをみつける前提で考える」人ばかりの会議であったなら
それぞれが「答えをみつけよう」という意欲にあふれ
さまざまな建設的な議論が飛び交うことになります。

時には衝突したり、お互いの考えをぶつけ合う中で
「なるほど」という発見や、進展があります。

こういう時こそ「仕事の醍醐味」が感じられます。


そして、いつも思うのは「類は友を呼ぶ」。


考えるふりが得意な人は、おそらく、考えるふりが得意な人と引き寄せあう。

そうすると、いつも「誰か答えを出してくれ」と思いながら
その集団では、考える人がいないため、答えはいつまでも出てきません。

やがて「答えは出ないもの」ということが、その集団の「常識」になっていきます。


一方、「類は友を呼ぶ」の法則で、「考える人」ばかりがいる集団。

それぞれが「誰か答えを出してくれ」ではなく、
「さあ、答えを出そう」「きっと何か見つかるはず」という姿勢で集まります。

それぞれが考えるので、答えが幾通りも出てきます。

その集団の学びは、「答えは出るもの」であると同時に「答えは一つではない」ということ。

これは、仕事を通じてぜひ身につけたい「考え方」「ものの見方」です。



早いもので、今週の木曜日には新しい年がやってきます。

年頭にあたり、新たな誓いをたてる方も多いと思います。


自分の将来はどうありたいか。
周りに、どんなサポートができる自分になりたいか。

そんな一見漠然としたところから始まる「お題」についても
「答えは出るもの」「答えは一つでなくていい」という価値観で
「考えるふり」ではなく、「考える」をぜひ実践したいと思います。

私たちは常に、一人では微力かもしれないけれど決して無力ではない。

自分が手を貸してもらう場面もあるけれど、人生必ずどこかで
自分が誰かに手を貸し、誰かの役に立ち、生きている価値を感じる時があります。


いつかどこかで誰かの人生の大切な岐路で、何かお役にたてる一人になれるように
普段の仕事や日常の悲喜こもごもの体験は、そのトレーニングの場所であったりします。


今週はとくに新年を迎えるタイミング。
「考える」を意識しながら
すでに自分の中にあって、まだ自分が気付いていない幾通りもの「答え」に出会えたら
と思います。


今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

寒い日が続きます。
体調を崩している方は、どうぞお大事にしてください。


健やかな新年を迎えられますよう。

良いお年をお迎え下さい。

YPP
五味渕のり子

 

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