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月曜メール

Vol.222 【月日をかけて作られるもの】

おはようございます!
私の住む町は、冬らしい澄み切った冷たい空気の朝を迎えています。

今週で月曜メールも222号めを迎えました。
キリのよい数字にふさわしく、元気にお届けしたいと思います。

さて先週末
フジテレビのにじいろジーンという情報番組で、約15分間にわたって
YPPのことを取り上げていただきました。

反響は想像していた以上で
ブログのアクセス数が放映直後に19000件近くになり、
ホームページも一時閲覧できない状態になるなど
大勢の方々に反響をいただき、まさに「うれしい悲鳴」状態の週末でした。

大変ありがたい今回の出来事ですが、
今回の取材を通じて、
改めて「プロの仕事」として製作関係者の方々から勉強になることがありました。

一つのコーナーを仕上げるのに費やされている時間の膨大さも、改めて知りました。

今回放送で使われた15分に対し
撮影は丸一日、朝の9時から夕方19時までかかります。
再現ドラマも別の日に一日かけて撮影されたそうです。
その後の編集には、プロの方がまる2日かけるそうです。

最初にご連絡をいただいて、
電話インタビューでのヒアリングも2時間近くかかっていました。

そのあとも事実確認や、仕事内容を理解するためのやりとりが何度もありました。

放送では一連の流れのように映っている場面も
カメラの角度を変えて、何回か同じジーンが撮影されます。

その間、出演されるプロの方が何度も同じセリフを毎回「本番」として、繰り返します。

ご自身が映る場面と、そうでない場面であっても
同じテンションでその場を盛り上げる話しをされます。

準備も撮影もスケジュールはとてもタイトで、
途中には、思わぬハプニングも起きるのですが、そんなことは誰も言い訳にしません。

関わる方みなさんが「このコーナーを限られた時間内にキッチリ仕上げる」という目的のために
それぞれプロの仕事をされていて、緊張感ありつつ、常に明るい現場で
そんなプロの人たちの仕事を間近に見ることができたのも、今回の「仕事のご褒美」のひとつでした。

そして、そんな製作チームの方々を拝見して感じたのは
それぞれの方に、その仕事にかけた年月があるのだろうな、ということ。

一朝一夕に、ここまで「できる人」になれたわけではない。

カメラマンならカメラマンの、タレントさんならタレントさんとしての
プロデューサーならプロデューサーとしての
「はじめの一歩」があって、うまくいかない数々の出来事と叱られて鍛えられる日々があって
思うようにいかないことの前にくじけそうな日もあって・・・

やがて、何かをそれぞれのタイミングでつかんでいき、
憧れの人に出会えたり、励まされたり
この道で行く、という決意を固める日がきたり、、、

それぞれの人生に、ドラマがあるのだろうなと思います。

YPPで仕事を始めたてのメンバーさんから、うまくいかないことが相次いで
「私がこれを担当してよいのでしょうか」と相談されることが、時々あります。

年月をかけたプロの人たちの仕事を翻ってみるに
初心者が「最初からうまくいく」ように思って、うまくいかないとすぐ「おかしい」と思うことが
そもそも「素人考え」なのです。

一年や二年ではわからないことが、三年目にみえてくる。

三年目でもうわかった気になっていたことが、五年目で、浅はかだったとわかることがあります。

十年続けても、まだ、みえていない世界があります。


続けること。

その先に、答えがある、というよりも
続けることで、「今までわかっているつもりで知らなかった」ことが徐々にわかっていく
そんな感覚があります。

なので、
ちょっとやそっとの失敗や挫折で、めげたりしないで
続けることがとても大事だなと、改めて思います。

出会った仕事を短期的な「有利・不利」ですぐに辞めたりして
次を探しても、よい仕事に出会える確率は低いです。

でも、十分にやるだけのことはやりきった、もう仁も尽くした、恩義も返せたと
周囲も自分も思えるぐらいの年月を使ったとき、
新たな「旅立ち」のときを迎え、その後の人生を切り開くよい出会いをもたらすのだと思います。

仕事とは、ひとつずつ「目的を果たすこと」ですが
それと同時に、自分自身の中に「それをやった体験」を蓄積していくものです。

やっつけ仕事を繰り返せば、やっつけ仕事を繰り返す自分が出来上がっていくし、
心をこめた仕事を繰り返せば、心をこめて仕事に打ち込む自分が出来上がっていきます。


機械のようにコンスタントに生きられないのが人間ですので
コンディションがよい日も悪い日もあります。

それでも、その時々でできることを一生懸命取り組んで、打ち込んでいく。

その「積み重ねた年月」こそ、その人の「かけがえのない財産」になっていく。

そして、「プロだなあ」と周りが惚れ惚れする仕事や生き方をしている人になるのです。

せっかく仕事をするのであれば、そのひとつずつを自分の「財産」にする一日を過ごしたい。

それは何も難しいことに急に取り組むことではなくて、
今縁あって、自分が担当することになった「目の前の仕事」に一生懸命になることが大事です。

いわれたとおりに実直にこなすことが必要な段階の人もいれば
ふと課題を発見して、それをクリアするために、次の手順を試すステージに来ている人もいます。

それぞれがそれぞれの段階で、焦ることなく
自分の仕事に向き合うことで、道はかならず、開けて行きます。

「月日をかけること」の威力をやがて実感できる日を楽しみに。


今週はそんなメッセージを共有しながらスタートしたいと思います。

笑顔あふれる一週間になりますよう。

事務所スタッフは、腕まくりして、喜んで(←ここ大事)大量メールに取り組みましょう。


YPP
五味渕のり子

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