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月曜メール

Vol.216【叱られることが少なくなったら】

おはようございます!
今朝も穏やかに晴れ渡っている朝を迎えた関東です。
皆様の上空はいかがでしょうか。


さて
この月曜メールを読んでいるメンバーのみなさんで
最近、こっぴどく叱られた経験がある、という方はどれだけいらっしゃるでしょうか。

私自身、何らか現場でミスが発覚したときにお客様先に出向いて謝罪することはあっても
立ち直れないくらいにこっぴどく叱られる、という体験は
今はなかなか得難い状況です。


年齢を重ねるほど
誰かを叱ることはあっても、叱ってくれる人はいなくなるのが一般的です。

かつて「修行時代」に
私には師匠と呼べる人があり、
この方が無茶苦茶怖かったというありがたい体験をしています。

とにかく怒るとものすごく怖くて
「容赦ない」という表現がぴったりの叱り方で
私だけでなく、周囲も(お客様さえも)しょっちゅう叱られていました。

それだけ日々、その師匠は真剣で
いい加減な仕事は決して許さない厳しい方でした。

おかげで、サラリーマン時代は気が緩んで時々やっていた遅刻などもその修行時代には一度もなく、
朝早くから出勤して会社の掃除を一人で行い、その日の仕事を予習したり、
仕事が終わったあとも残って自分なりに勉強したり、
いかにも「修行」らしい過ごし方に身が入りました。

とにかく、怖かった(笑)。
毎日緊張していました。
と同時に、学べる日々がとても楽しい時代でもありました。

ところが時を経て
今は、自分の一挙手一投足をみてくれてこっぴどく叱ってくれる人というのは、
もはや居ないわけです。

そこで、編み出した(?)のが
人を叱ろうとする時に発する言葉を
そっくり自分にも向けてみる、というやり方です。

他人の至らない点で目に付くところというのは
鏡のように、自分の至らないところを映し出していることが多い
と聞いたことがあります。

実際、叱ろうと思う内容は
自分自身も気をつけた方がよいことばかり。

指摘したいことが見つかるのは、なにも上司が部下に対してだけではなく、
部下から上司に対してもあるし
お得意様や発注先に対してもあるし
家族や友人に対してもあります。

子育て世代の方だったら
子供に対しては、しょっちゅう何か叱るポイントが見つかるのではないでしょうか。

「こうやってくれたら良いのに」とか
「もっとこうしないと」と思うことがみつかったら、
それをすべて一度、自分あてにその言いたい言葉を向けるのです。

不思議なくらい、
その言葉はそっくりそのまま自分が改めるべき「いまの自分にとって的確な指摘」であることが
なんと多いことか。

こっぴどく叱られる日常ではない方こそ、
この「他人に思ったことを自分に向けて、自分自身を振り返る」時間を勧めたいと思います。


「他人を改めようとする行為は
鏡に映った自分を拭こうとしているようなもので、
自分の顔を拭った途端に、鏡に映った顔が綺麗になる(問題が解決する)」という教えもあります。


特に仕事のシチュエーションでは
自分が改まることで相手も変わり、
状況が良くなるということは
とてもよくあります。

今まさに、なにかしら「課題」があれば、それは「実践のチャンス」。

是非、仕事のシチュエーションを活かして
「人生の真理」を体験してほしいと思います。

そして今、新しいことに挑戦中で
日々叱られてばかりという人は
その恵まれた「修行」時代を夢中で走ってほしいと思います。

他人の体験を見たり聞いたりすることより、
自分自身が体験したことこそが
血となり肉となります。

叱られることも叱ることも貴重な体験。
仕事を通じて得られる貴重な体験の先に
それぞれの成長があるのは間違いないです。

今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕のり子

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