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月曜メール

Vol.207 【仕事のご褒美】

おはようございます。

一部のご家庭にとっては「夏休みの宿題ラストスパートの一週間」でしょうか(笑)。


さて。


今日は、私が先週金曜日の夜に受け取った神様からのギフト

「仕事のご褒美体験」をみなさんにお話ししたいと思います。


「やりがい」とか「成長の喜び」とか「お客様から感謝されること」などの
一般的な言葉ではなく、

私が受け取った具体的なことを、できるだけ再現して書きたいと思います。

長文になるかもしれませんが、ご一読いただけたら幸いです。





この半年間、私は、今までのYPPにはなかった新しい仕事の依頼を受け

毎月1日だけ、秋田に出張にいっていました。

最初の依頼内容は、「うちの経理が忙しくてたまらない状態なので、

なんとか業務改善をしてほしい」ということで

社内の事務効率化ポイントを探そう、と思ってスタートしました。


ところが、、、

実際に現場に行き、ヒアリングを開始したところ、

経理やその他の仕事を掛け持ちし、忙しく働く彼女が口にしたのは、

自分の忙しさを嘆く不平不満などではなく

今の会社に本当になのは、自分の仕事を減らす云々の議論ではなく

会社が正しい方向に進んでいくために

経営方針の明確化、会社が目指すべき指標が必要、といった「経営課題」を口にしたのです。


驚いたものの、彼女のいうことはもっともで、

その日から、経理という会社の数字を知る立場からみた現場の視点をふまえ

経理の女性とのミーティングにとどまらず

会社の経営陣と真剣に、経営方針の打ち出しについて

議論する仕事へと、仕事内容が変わっていきました。


そんな経緯から、半年にわたり

大変プレッシャーのかかる 責任の大きな仕事をまかされ

とても有意義な挑戦をさせていただきました。


周りには胸の内を明かしていませんでしたが、

実は、半年間、このことに関しての緊張感が、常にありました。



1ヶ月に一度のその「出張」にあたる一週間まえぐらいからは、

胃がきゅうううぅっとくる感覚で(笑)、

考えても考えても時間が足りないと感じたり


まるで「夏休みの宿題を抱えた子供」のように

常に頭に片隅にある「課題」とともに過ごし

お客様の現場にいく、その打合せ部屋をノックする直前まで、緊張し

お客様の現場に入った瞬間からは、何か別のスイッチが入ったかのように

もう誠心誠意、全力で無我夢中で持てる力の限りを注ぎ

(それは、今になって振り返ってみると、とても心地よい状態で)

帰ってくる道中では、身体じゅうのエネルギーが抜けきってしまったかのように

ぼーっと放心状態で、「抜け殻」みたいな感じになる

という出張を半年間ほど、繰り返しました。




かくして

6か月の契約が無事終了し、YPPの役目が一つ終わり

先週金曜日の夜、お客様先の社長・専務と、最後のお食事をしていた時のことです。



お客様の業種は、プロスポーツクラブの運営であるため、

チームとしては「日本一を目指す」ということが当然の目標であり、

経営の目標も、「日本一」を実現するための堅牢な経営体質をつくっていくことに集約されます。


夜、飲んでいる席上で、

「日本一を目指そう!なんて言葉を、当たり前のように言える業種はなかなか無い」と

相手をやや持ち上げるような心境もあったのか、

私はそんなことを言いました。


すると、それまで静かに聞いていた社長が

「五味渕さん。それは違う。

事務代行だって、日本一を十分目指せますよ」と言い返しました。



私は、その言葉を自分の中にいれるのに、

なんだか普段の3倍くらいの時間を要したように思います。


「事務代行だって、日本一を十分目指せますよ」


以来、その金曜日の夜に言われた言葉が

何かにつけ、頭の中にずっと響いています。


何が言いたいか、というと この消えない一言こそが、

今回の半年間、私が心を込めて一生懸命仕事をしたことの「ご褒美」として

神様がくれたギフトだと、私は感じているのです。


この社長の一言で、私は完全に

心の中にひとつ、「スイッチを押されてしまった」のです。


日本一を望むとか望まない、とか 目指すかどうか決める・決めない ではなく

それは「忘れられない言葉」として「存在」し始め

そして、今までの経験から、そういう人生の予言めいた言葉というのは

実現するまでの間、ずっと自分を動かしていく「存在」になり続けるのです。


つまりは、日本一への挑戦が始まった、ということなのです。


YPPの目的は、「一人でも多くの人に仕事の喜びを」もたらすことです。


日本一になることが目的ではありません。

が、「一人でも多くの人に仕事の喜びを」もたらすためには、

日本一をめざしてがんばることが、最高の手段です。


最高品質をめざして仕事をすることにより、

より良い仕事でお客様に応え

さらに成長を続けて、よい仲間やよいご縁を増やし続けていくこと。


顔をあわせられない環境だからこそ
メールでのやりとりに込められる、心温まる一言や

納品する仕事に添える申し送りの的確さや

お客様を思う気持ちや、

仲間とのリレーにミスがないよう心がけることなど

品質向上していきたいことや場面は、いくらでもあります。


そして、その「高みを目指す気持ちが、仕事を通じて人間磨きをするのに

とても役に立つ」という、その当たり前のことを忘れないように

最善の道で、そこへ到達できるように

金曜夜に放たれた「一言」は

「存在」し始めました。

まるで、繰り返し打ち寄せる波のようです。


考えてみれば、実は当たり前のことで

「なんか大変そうだから一番なんか目指さなくっていいや~」という気持ちで仕事をして

達成感を得ることはないでしょう。



何事も、心をこめず、中途半端にやれば、それなりに報いがある結果になります。

ちゃんとやったつもりでも、ツメが足りなかった、あとひとつの配慮に欠けていた

というときは、実は「心を込めた、と言えるほどではなかった」のです。



いいかげんな仕事をすると、いいかげんな結果が生まれて

当然お客様も困るし、同時に、実は、仕事をした私たち自身をも傷つけます。


手抜き というのは、一見「ラクができる」ように錯覚するけれど

手順の効率化の意味でいう「手抜き」ではなく、

仕事に対する姿勢として、心の「手抜き」があると

決して、生涯を通じて「ラク」な境地には行きつけません。


誰もみていなくても、力を出し惜しみしたことは、自分自身が感じます。



良い仕事をしようと努力することは、たしかに大変ではあるけれど

へんな負のスパイラルは生みません。


身体の疲労はあっても、心をこめてやり遂げた仕事では

心の満足度が高まります。


そして、意外と早い段階で、今回のような「仕事のご褒美」がついてきます。


金銭的報酬という結果や、目に見えて誰かに感謝を述べられる、という結果ではなく

未来の望ましい結果にいきつく「道しるべ」が示された、

今回はそういう「ご褒美」でした。



私は「神様からのご褒美」と呼びますが、

ある人は、それを「気づき」と呼ぶかもしれません。


「気付いて」、その道を目指し始めてからが、また修行の日々になるのですが

それなりの時間がかかるものの、

命ある限りは挑戦できるので、急に神様から空へ呼ばれない限りは、

達成にむかって、歩ませてもらえるのです。

こんなに有り難いことはありません。



みなさんにも、質問したいな、とふと思いました。

最近感じた「仕事のご褒美」はありますか?


ある、と即答できる方も、そんなことは考えたこともなかった、という方もいるかもしれません。


でも、仕事をしていくかぎり

この「ご褒美」とセットの人生が楽しいです。




よかったら、みなさんの感じた「仕事のご褒美」の話を聴かせて下さい。


最近の話でも、昔感じた話でも。


いま、YPPだけでも全国に100名近い人が働いているのだから

もしかしたら、流れ星をみる確率なんかよりずっと多い頻度で

あちこちに「ご褒美」がキラキラ点在しているように思います。



長い月曜メールの最後は、みなさんへの投げかけとなりました。

ほんのお一人でも、お返事くださる方がいたら嬉しいですね。


では、今週も笑顔あふれる1週間になりますよう。


YPP
五味渕のり子
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