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月曜メール

Vol.206【心ある仕事をする、とは、相手のことを想うこと】

おはようございます。

早いもので、8月も残り二週間。
子供の頃の私なら、
まだまだ余裕だと思っていた夏休みの宿題が
どうがんばっても終わないんじゃないかと焦り始める時期です。


さて
先週8月15日は、終戦記念日でした。

テレビでは、平和を願い、当時を知る方々のインタビューやドラマなどが幾つか放映されました。

子供の頃はこの日が小学校の登校日で
戦争の悲惨さを学び平和を祈った、というご経験がある方もいらっしゃるかと思います。


東京大空襲、広島と長崎の原爆投下、沖縄の地上戦、集団自決、シベリアで抑留生活を強いられた人々。

あくまで日本側からみた幾つかの史実を知るだけでも十分に、
戦争がいかにむごい世界を生み出すか、わかります。

そして、世界に目を向ければ
現代の今まさに
自分の住む街が空爆にあい、
大切な家族や恋人を奪われて
悲嘆にくれている人々がいます。


そう考えると、

毎朝、普通に起きて
食事の支度ができ、
職場に行って
仕事ができること。

夏休みに、懐かしい顔に会ったり、
旅行に行けること。

この「ごく普通の平和な暮らし」が送れることがいかに尊いことか。

それを忘れて、小さなことに
愚痴や文句をいうことが、急に恥ずかしくなります。

人生の心配ごとも
戦時下を過ごした親の親の世代に比べたら、
なんて贅沢な悩みだろうと思うことが多いです。


前の時代の悲しみを乗り越えて生きた方々が築いた、平和で清潔で安全な国。

この恵まれた社会に生きていられるのに
一生懸命生きずに
愚痴や不満を抱えていたら、
未来に罰があたりそうに思います。

その
「一生懸命に生きる」。

これは、仕事の場面においては
「一生懸命考えて、相手のことを想った仕事をする。」ということだと思います。


先週あるメンバーさんから納品された資料がとても美しい出来栄えで、とても嬉しかったことがありました。


雑談のコピーをとる、というお仕事だったのですが

私が事務所で控えの納品物を開封するより一足早く、
同じ納品物を受け取ったお客様から、御礼のメールが届いていました。

今回の仕事では、
ある条件に基づいた雑誌の記事を図書館で調べてコピーにとり、
お客様先とYPP事務所に一部ずつ届けるというオーダーだったのですが、

仕事の担当が正式に決まる以前から
ご自分の近くの図書館で
条件にあった雑誌が揃っているかを事前に調べ
仕事に入る前にあらかじめ
お客様にも
「このぐらいまでコピー出来そうだが、ここからは難しい」といった判断材料をお伝えすることが出来ていました。

かつ、当日もとても首尾よく必要な図書館をまわって、
限られた時間内で
すごく沢山の雑誌コピーを集めることができました。


このように事前のきめ細かい配慮からとても秀逸だったのですが、
出来上がった資料の揃え方もきれいで、特に指示はしていなかったのに「一覧表」が添えてあり、
一目で中身がわかる工夫がされていました。

私がお客様だったら、「ああ、この人に頼んで本当に良かったなあ」と思います。

その仕事には、相手のことを想う気持ちが、詰まっていました。

言われたことだけやる、というスタンスでは、
こういう心ある仕事にはなりません。


そこには、一番最初のテスト作業を引き受けて試行錯誤してくださった最初の担当メンバーさんの「体験」も活きていました。


良い仕事というのは、
さまざまな「リレー」が行われて
結実します。

そこには、常に
「相手を想う気持ち」があります。

漫然とやると、愚痴や不満につながりがちですが、

心を込めて、相手を想ってやる仕事は、
「課題」を見つけ、解決にむけた行動の中で、やがて、ふしぎと「仲間の協力」も生みます。


最初からイメージ通りにうまくいくことはないのですが、

それでも、ふとした時に

お互いに分かり合える嬉しさに出会える日があります。


一生懸命生きることは、気持ちの良いこと。

力を精一杯出すことは、自分にも周りにも、良い影響があること。

せっかく平和な日本に生まれているのだから、
見ず知らずの敵と戦え、と強いられているのではないのだから、

内なる闘争心を自分磨きのために使える今に感謝して

少しでも、出会った人のお役に立てる仕事をしたいと思います。


今週も笑顔あふれる一週間に。


YPP
五味渕のり子
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