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月曜メール

Vol.203【試練を愛と捉える人】

おはようございます。

先週の月曜メールに引き続いて、
私が出会った素晴らしい方をご紹介したいと思います。

先週の土曜日、欠野アズ紗さんという女性の講演を聴きました。

40代後半で、2人の子供を育てながら独学で税理士資格をとり、税理士事務所を開業し、青少年の非行防止に大阪でお祭りを立ち上げ、現在は、得度(出家)していらっしゃるという、稀有な経歴の方です。


ご自身は東京生まれなのですが、縁あって移り住んだ大阪が、青少年の犯罪が全国一多いことに心を痛め、子供たちのエネルギー発散の場として、お祭りを立ち上げることをたった一人で決意します。

ところが、実績のないお祭りに、道路使用許可は、前列のないことと全く取り合ってもらえません。
大阪府警からは「道路使用許可は、絶対に不可能」と言われてしまいます。

それでも諦めずに取り組み続け、
各地でその必要性を訴え続けていたところ、
あるとき偶然、講演会場に、もと府警のトップだった男性がいて聴講しており、欠野さんの熱意に感動して、警察への協力を約束してくれます。

そんな「運命の出会い」をいくつか繰り返しながら、
「大阪メチャハピー祭り」が立ち上がり、
今では、毎年、ものすごく大勢の若者が素晴らしいパフォーマンスをするお祭りになっているそうです。


このほかにも波乱万丈の人生です。

最愛のご主人が事故で脳を損傷したことで、人格が変わってしまい暴力的になり、家族(欠野さん)の命が危険にさらされることになってしまった経験など、
「試練」というには十分すぎる経験をしておられます。

幾つかの壮絶な人生経験を経て、今は、税理士事務所を経営する傍ら、
禅寺で修行を積み、出家して、世の中で試練にあっている人々のさまざまな悩みや相談に応えています。

そんな欠野さんの人生のほんの一端をお聴きしたのですが、
とにかく、穏やかな表情の方で、
「悟り」とはこういう心境なのかと感じさせる雰囲気をお持ちの方でした。


講演のあと、質問できるチャンスをいただいたので思い切って
「その愛あふれる境地に行くには、相当な試練がセットなのでしょうか?もし、セットだとしたら、愛あふれる境地に関心はあるものの、何だか怖い気がしてしまいます」と
質問したところ、

笑って
「アイ ドント ノウ です」とお答えになりました。

そして続けて

「とにかくね、道はこれからまだ長いの。
貴女がやるべき使命にむかって
人一倍の努力をなさい。
そうしたら、必ず、苦労が訪れる。
それが、試練と思うか、愛と思うか。わかる?」

と仰ってくださいました。


これから一生懸命生きると、
必ず、苦労に出会う。出会える。

そして、それを愛と感じて、向き合う。

それを繰り返した先には、
きっと心が洗われていく体験ができるように感じました。


世の中には、決して有名でなくても
世のため人のために立ち上がり、
自らの命を使って、その役目を果たそうと生きている素晴らしい人々がいる
と改めて思います。


いきなり大きなことは出来なくても、
今日できる「世のため人のための何か」を積み重ねることを心がけながら、
今週もスタートしたいと思います!

今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

暑い日が続いています。
お身体大切にしてください。



YPP
五味渕のり子
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