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月曜メール

Vol.398 【仕事の中に意義を見出そう】

おはようございます!
汗ばむくらいの陽気となる日が増えてきました。
新緑が青空に映えますね。

さて
「3人の石切の話」を聞いたことはあるでしょうか?

この月曜メールでは過去何回かご紹介しているのですが、
新しい方もいらっしゃるので
今日はもう一度、この話を書きたいと思います。

ある旅人が町にたどり着いたところ、
忌々しそうに石を切っている人がいました。
なぜ石を切っているのか尋ねたところ、
「生活していくためさ」と
その石切職人はぶっきらぼうに答えます。

旅人がさらに歩いていくと
今度はせわしなく石を切っている人がいました。

同じ質問に、二番目の石切職人は
「俺は石切の中で、一番腕を磨くのさ」と答えました。

さらに歩いていくと、また石を切っている職人と出会います。
今までの2人とはちょっと様子が違い、楽しそうです。

そこで旅人はまた同じ問いかけをします。
すると、3番目の石切職人は
「みんなが祈ることができる場所、町の教会を造っているのですよ」と嬉しそうに答えるのでした。

仕事をどのように捉えるか、ということを考える話です。

仕事は生活のため、でもある。
自分の成長のため、でもある。

でもそれだけじゃなく、
誰かの役に立ち、
なにかの目的、事業を成し遂げる一端を担っている。

本来は、どの仕事も
大切な意義ある仕事ですが、
日頃は
そんなに意識しなくても
作業自体は進められます。

決められた場所に、決められた内容を間違いなく入力する。

お金のため、生活のためという意識さえ
現実の仕事中は忘れていると思います。

間違えてはいけない、と
やるべきことその一点に集中して作業を進めていきます。

無心で仕事に向き合っている姿そのものも、
とても美しくて尊いと思います。

そして、ふと
「上手くできなかったな」とか
「伝えるのが難しいな」などと
作業の手をとめて考える場面になったときに
「そもそもこの仕事は、どんな事業の一環なのだろう?」と
大きな枠で思いを馳せてみると、
「難しいからやめたい」と萎えたくなる気持ちにちょっと蓋をして
「難しいけど、頑張ってやってみよう」と自分に言い聞かせる材料が見つかります。

お客様の事業に関心を持つことは、
仕事の意義を見出す中で
とても効果的です。

誰かが苦心惨憺して企画し開発したものが
色々な試行錯誤を重ねて
ようやく世に送り出され、
次に
一生懸命に、それこそ初めの頃は苦心惨憺セールスした人がいて
初めて商談が成立し、
その製品なり品物が求めていた人の手に届き、
誰かの必要を満たします。

請求書発行という仕事一つをとってみても、
そこに至るまでの過程に思いを巡らせてみると、
様々な人と仕事の物語が見えてきます。

そして一連のストーリーの中で、
自分もその物語に欠かせない登場人物の一人です。

ときに持ち場を上手く務められずに
落ち込むこともありますが、
単に生活のためだけでも
自分の成長のためだけでもなく、
誰かの役に立とうとしている意思は、とても尊いもの。

失敗も糧にして
「仕事のミスは仕事で挽回しよう」と立ち直ることも
その物語で求められることの一つ。

仕事は繋がっており、
意義あるものばかりです。
そして自分のした意義ある苦労は
間違いなく誰かの役に立っています。


今週も、笑顔溢れる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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