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月曜メール

Vol.378 【自分の悩みが誰かの役に立つ時が来る】

おはようございます!
早いもので12月に入りました。
朝、駅のホームで携帯を持つ手がかじかみます。


さて先週土曜日に
福島県双葉郡川内村へ行ってきました。

商工会の会長さんや
役場の振興課の方、
4事業所を経営する役員の方にお会いして
どんな課題があるのか
そこにYPPとして応えられることはないかをお聞きするためでした。

他の地方と同様
過疎化と高齢化に歯止めをかけるため
いかに働く場を作り、
魅力的な地域となれるかが課題となっています。

川内村は東日本大震災で
避難指示区域となり、
一時は住み慣れた家と村を出ることを強いられた体験があります。

だからこそ、ほかの地域以上に
復興を果たした時は
過疎化をとめる施策のモデルケースとなれるのではないか。

そんな思いで、復興に向けて
知恵を絞っている方々と
これからのことを話し合いました。

2011年3月11日
忘れられない日です。

テレビから映し出される映像や
その後の原発のニュースで
被災された方々に何かしらしたいと思いながら、
自分の無力さを感じていた方は
この月曜メールを読む方にも
多くいらっしゃるのではないかと思います。

私も、
小さな子供の世話や日々の仕事に追われながら
気持ちはあっても実際に具体的行動として
役に立てることの少なさに
申し訳なく感じていました。

でも一方で、
いつか必ず、お役に立てる時がくる。
その時に向けて力を蓄えておこう。
それは本業で腕を磨いておくことだ、と考えていました。

そして今、
その機会が訪れています。

川内村に限らず
復興のために工場やお店を再開した方や、
応援の気持ちを込めて
県外から東北に事業所を構えた方が
人手不足に悩んでいます。
事務手間に困っています。

今なら、あの時出来なかったもどかしさを具体的行動に変えられる。

6年前のYPPの実力は
振り返ると、まだまだでした。

今もまだまだなところは幾つもありますが、
6年前よりは格段に出来ることが増えています。

チーム制で仕事を進めるスタイルやウェブミーティングも
身近な日常となりました。

これも一緒に仕事をしてきたメンバーの皆さんと
お仕事をくださったお客様のおかげです。

日々の仕事の中で
メンバーお一人ずつが
家庭や何かしらの事情と両立するために
悩みながら試行錯誤しながら
過ごしてきた道のりが、
今のスタイルにつながってきたことは間違いありません。

いろんな悩ましい出来事を通じて
何度も話し合いを重ねました。

痛いミスで、時に涙しながら
ミスを繰り返さないためのやり方を学んできました。

その一つずつの積み重ねが
今の実力となり、
困っている方に
役に立てる準備が整いました。

一ヶ月前にYPPに合流した方は
まだピンと来ないかも知れません。
半年前から仕事を始めた方も
私はまだまだ学んでいるばかりで
とても役に立てているか
実感が湧かない、と感じているかも知れません。

でも久しぶりに社会復帰して
仕事を始めてみた時の戸惑いさえ、
これから出会う仲間にとっては
「先輩の経験」になります。

穴があったら入りたい心境になった痛恨のミスも、
もう同じ失敗をしない、と誓った瞬間に
ミスがいかに怖いものかという「経験値」を得ています。

また後日、
再発防止を考えることで、確認手順を習得しています。

未熟さの自覚をもちながら
日々悩み、試行錯誤しながら
薄皮を積み重ねるように
仕事を続けてきたことは
いずれ、自分がやりたいと思うことに出会った時に
自分を助けてくれるものになっています。

震災直後は、まずは道路を復旧するような大きな工事が必要でした。

今は、私達のような
コツコツとした少しずつの事務手間が
百年構想で
未来の魅力的な街づくりに取り組む挑戦者の方々に、必要とされています。

特別なことをする必要はなく
望む気持ちがあると、
ふとした出会いの中から
道は開けていきます。

今日、一つの伝票を作ることが
決まったデータを入力することが
目の前のお客様の役に立つだけではなく、
集合知として
これからの社会に役立つことにも
つながっています。

これから働きたいと考えて
まだ迷っている人にも
つながっています。

そう思って
今日の悩ましい課題に、
協力し合いながら
向き合っていきましょう。

今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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