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月曜メール

Vol.364 【一人で抱え込まない方法】

おはようございます。
早いもので8月最後の月曜メールです。

 

今朝は涼しさを感じる仙台に来ております。
いつもと違う場所から
新鮮な気持ちでお届けします。

 

さて、
新しい挑戦、新しい仕事には
見えない部分が多々あります。

 

もう少し丁寧に表現するならば、
最初は見えない(ように感じる)けれども
やっていくうちに徐々に見えてくるものがあります。

 

仕事の怖さというのは
まず、
間違えられない(と考えている)ところです。

 

なので、最初から全てを明らかにして進みたいと切に願います。
けれど、ちょっとやそっとでは見えてこない。
こんな時は、もう途方に暮れたくなります。

 


前任者からの引継ぎの場面で
矢継ぎ早に説明されてしまったり、
熟練した手つきで
目にも留まらぬ動作を見ると
自分にはこの仕事は無理だとさえ
感じてしまいます。

 

こんな途方に暮れたくなる時は、
一体どのように解決したらよいのでしょうか。

 

どの仕事においても
何度かの繰り返しが必要で
平たく言えば「慣れること」が
確実に必要です。

 

最初から前任者のように出来ないことは当たり前なのに、
人間に向かってパソコンのインストールみたいな即効性の結果を求めては、
うまくいかないと考えます。

 

けれど納期があり、お客様がいる。
さあ、どうしよう。

 

そんな時は、苦肉の策ですが
極力「一人でやらないこと」。

 

特に事務仕事には
「合わせるべき答え」があるのですが、
一人で抱えてしまうと
そこに行き着けない時が往々にしてあります。
(自分ではなく資料の提出側も完璧ではない為、いろんなトラップのようなものが存在します)

 

慣れない仕事、初めての事は
実態より大きく感じてしまいがちで、
何を質問したらよいかさえ
分からないくらいに感じることもあります。

 

ところが不思議なことに
二人でやると
「これはこうだよね」
「ここは(二人とも分からないのであれば)お客様に聞いてみるしかないよね」と
“わからないポイント”も確認し合いながら進められると
不安が半減します。

 

慣れていないという事実は変わらないのですが、
不安が倍増するか半減するか
この違いは大きいと思います。

 

YPPの殆どの仕事は、
チーム制で行っています。

 

最初に編成される時は、
全員が初体験のため
皆でおっかなびっくり取り組んで
徐々に慣れていく過程があります。

 

しかし途中からチーム参加する場合は、
皆がスイスイ泳いでいるところに
一人だけモタつくので、どうしても、もどかしさを感じます。

 

こんな時に
「どうしてこんな当たり前の事ができないのだ」という視線が突き刺さるのと
「私も最初は戸惑ったのだから気持ちはわかるよ」と先輩から一言声を掛けてもらうのとでは、
心の重さ、軽さが違います。

 

なのでチーム制のチャット内で
新人メンバーの心を軽くする
思いやりのあるメッセージを見かけると、
さすがベテランメンバーさんは
ありがたいなぁと思います。

 

一方で、
どうしても状況的に
一人からスタートする仕事もあります。

 

先輩からの一言は期待できず、
自分自身で「心を軽くする術」はないものだろうかと思案した時
やはり結論としては、
「一人でやりきらない」
「それに詳しい人を見つけて相談する」
「一言掛ける勇気」ではないかと思います。

 

「ここが分からないので不安です」
「どうしたら解決するか、一緒に考えてくれませんか」と。

 

仕事の発注側と受注側という立場で
線引きをし過ぎて
質問がしづらい関係になってしまうと
きっと仕事はうまくいきません。

 

お互い共通の目的に向かって
立場を超えて
聞いたり相談したりできる雰囲気があると
面白いことに次々と知恵が湧いてきます。

 

引継ぎをする側からすると
「分からないところが分からない」時もあり
また質問が重なれば
煩わしい面もあります。

 

聞く側はそれを感じて
つい聞くことを遠慮してしまいがちです。

 

でも質問を遠慮する事が最良の選択であるケースは少なく、
むしろ質問が積極的であるほど
うまくいくことは多いと感じます。

 

質問の仕方にも
得手不得手があります。

 

上手な質問ができる人は、
時にその場の雰囲気さえ変えることができます。
これこそ、
経験を積み重ねて鍛えたいチカラの一つです。

 

先週の月曜メールのタイトルとも重なりますが「前に進むための問い」は必ずあります。

 

その「問い」にたどり着けたら
もはや解決に向けて動き出していると言っても過言ではありません。

 

その「問い」を見出すチカラをつけるために
今の仕事の出会いがあるのだとも思います。

 

今週も実践と学びのチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

 

YPP
五味渕紀子

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