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月曜メール

Vol.348 【「考え方」を考える】

おはようございます!
関東は、快晴の月曜日。
ゴールデンウィーク明けで
えいやっと出勤している人もいれば
お子さんを送り出してようやくホッとひと心地つく人もいらっしゃることでしょう。

 


さて
ゴールデンウィークに読んだ本から
「考えること」について、
シェアしたいと思います。

 

一冊目は、ライフネット生命 会長 出口治明さんの著書『「働き方」の教科書 無敵の50代になるための仕事と人生の基本』(新潮社)。

 

49歳で左遷、55歳で子会社出向し、59歳でライフネット生命を起業した出口氏が、
20代、30代、40代、50代でやれることをそれぞれ具体的に書いています。

 

「人生の先輩として若い者に間違った指導は許せない」とばかりに
高度経済成長時代の価値観から脱皮し
未曾有の少子高齢化と
国際化社会で生きていくこれからの時代に
必要だと思われる「視点」や「考え方」を教えてくれる一冊です。

 

サブタイトルは50代と書いてありますが、どの世代が読んでも参考になると思います。

 

もう一冊は、糸井重里さんと物理学者の早野龍五さんの対談『知ろうとすること』(新潮文庫)。

 

早野さんは、東日本大地震で原発事故が起きた直後から、原子や物理学の科学者として、事実だけを冷静にツイートしてきた方です。
その後、福島での放射線の影響について調査を重ね、
未来に向けて必要なことの発信や
福島県の高校生をジュネーブで国際交流させることを手弁当で行うなど
科学者としての枠を超えた、でも科学者だからこそ出来る活動をされています。

 


一冊目もこの二冊目の本も
取り扱う題材は違えど
「考え方」「心のありよう」が根底のテーマでした。

 

事実は一つでも、
考え方は幾通りにでも解釈により異なります。

 

事実だと思って感じていることの大半は
事実ではなく「感じ方」「解釈」に基づき
感じていることだったりします。

 

自分が感じているのは
自分が選んだ「考え方」に基づくものだ
と知っておくことは
さまざまな悩みを長引かせないためにも有効です。

 

また
狭い視野から広い視野へと
視点を拡げるためにも
守りに入りがちな姿勢を積極的にすることにも有効です。

 

たまに
「もうこれ以上同じ状況が続くなら耐えられません」という嘆きを聞く場面に遭遇します。
「同じ状況が続く」とは限らない、
むしろ同じ状況がずっと続くことこそあり得ないのに
その誤った前提に基づいて
耐えがたいと感じてしまっていたり
何かをやらない口実を作ってしまったりすることがあります。

 


物事の見方や感じ方、考え方は
そのまま、言葉や行動に直結して
生活や人生を作っていきます。

 

日常は、選択の連続です。

 

やる、と決めるのも
やらない、と決めるのも自分自身。

 

自分が望まなくても
受け入れざるを得ないこともありますが
コントロールできないことに悩むか悩まないかも
自分の感じ方や考え方が影響します。

 

お天気の変化だけでなく
地震などの災害や天変地異、
はからずも病気や怪我などの試練は
時を選ばずやってきます。

 

コントロールの及ばないことは
自分が悩む範囲ではないことと「考える」のも自由。

 

でもコントロールの及ぶ範囲であれば、
「自分の考えに基づいて自分が判断し選択していること」を注意深く観察し、
この「考え方」以外に別のものの見方もあるかも知れない、と
思考を深めてみることが
「生きている間に出来ることの一つ」ではないかと感じるのです。

 

正解も一つではなく、
事実も正確に分かることには限界があることを知りながら、
「考えること」や自分の「考え方」そのものに注意を払いたいと思います。

 

今週も学びと実践のチャンスに恵まれています。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

 

YPP
五味渕紀子

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