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月曜メール

Vol.317 【自分の知っていることが全てのはずがない、ということ】

おはようございます。
早いもので、10月になりました。

 

寒くもなく、暑くもなく
一年で一番過ごしやすい季節ですね。

 

街中でふと金木犀の香りに出会って、秋だなあと感じます。

 


さて、今日のタイトルは
【自分の知っていることが全てのはずがない、ということ】。


仕事をしていると、「ああ、知らなかった」ということに出会う連続です。

 

時には、お客様のご指摘、意外な反応、お叱りといった形で
「何を知らなかったか」を知ることがあります。

 

そんな時、「自分は正しい」という前提にたっていると、軋轢(あつれき)を生んでしまいますが
「自分が知っていることが全てのはずがない」という前提に立てば
「ああ、そういう考え方、捉え方もあるな」と思い、

何かしらそこから学び取ることが出来ます。

 

また、ミスをした時も、「自分が知っていることが全て」と思っていると
「そんなはずはない」とにわかにミスを認められなかったり、
ミスについて、必要以上に考え込んでしまう人、落ち込んでしまう人がいます。

 

ミスをしたらできることは以下の4つ。

まず、第一に謝る。
そして第二に、できるかぎりの修復・対処をする。
その後落ち着いた段階で、第三「再発防止策」を考える。
そして最後に、第四「みんなの知恵として共有する」。

 

必要以上に落ち込むのは、
「自分が知っていることが全てのはずがない」という前提が欠けているからかもしれません。

 

「自分の知っていることが全てである」とまでは思っていなくても
往々にして
「私の知っているケースはこうだった」と瞬時に感じてしまいがちです。

 

たしかに今までの人生、色々な経験をしてきているのですが
おそらく、この月曜メールを読んでいる全員が
一部の限られた世界をみてきただけで
世の中の大半の仕事を経験していないのです。

 

なので、新しいものに出会ったとき
驚く必要はなく、むしろ、新しいものに日々出会うのが自然なこと、と思って
未知の体験を楽しんでほしいと思います。

 

仕事とは、新しいものに出会う連続。

 

それが「大変」と思ってしまうのは、
「すべて知っていなくてはいけない」と思い込んでしまうから。

 

誰しもみな、その段階で

「日々新たなことに出会い、気づき、学んでいるもの」

なのです。

 

そして、修行・経験を積めば積むほど
「不知の知」(ふちのち=自分は理解していない、知らないということを理解すること)を実感して
新たな学びに積極的になれるように思います。

 

なので、最近お仕事を再開したばかり、という人も
けっこうベテランと言われるくらい年数は経っているな、という人も
似たり寄ったり
まだまだ知らないことだらけなのです。

 

この境地さえ、熟練とともに身につくことなので
ミスひとつに、おろおろしてしまうのも、
思い込みで「私は正しい」と主張してしまうのも、避けられないかもしれません。

 

けれどどこかで、「不知の知」という言葉があったな、と
「自分が知っていることが全てのはずがない」といわれたな、とふと気づいて
ミスをした事実を責めるのではなく
ミスから学べたことに焦点をあてるようになっていけたらいいなと思います。

 

ミスについてこの月曜メールに書くと
「これは、先週の私のミスを指して書いているではないか」と思う人が何人もいるようです。

 

同じ部屋で仕事をしていないので、他人の失敗はみえないと思いますが
全国、一斉に日々、新たなことを経験し
ミスや、今まで知らなかったことから学んでいる人だらけです。

 

正しい運動をすればするほど、正しい筋力が身につくように
健やかな視点で仕事をすればするほど、身についていく「良い学び」があります。

 

健やかな視点とは、
仕事とは、自分を苦しめるためにあるのではなく
誰かの役にたつことであり、同時に
自分を育ててくれるためにあるもの という考え方ではないかなと思っています。

 

今週も学びと実践のチャンスがたくさんあります。
今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

 

YPP

五味渕紀子

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