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月曜メール

vol.307 【不完全なのは前提】

おはようございます。
やや涼しい朝を迎えている関東です。
夏の暑さを前に今日は過ごしやすそうな気温の予報です。

 

さて、
仕事をしているとときに
何故こんなミスをしてしまったのだろうと思う失敗をしてしまうことがあります。

 

ミスをしたときにやることはたった三つ。

 

1.まず謝る(迅速な報告と謝罪)

2.その時点で出来る対処をする

3.再発防止策を図る

 

以上の他には
ミスを補う術はありません。

 

逆を言えば、やることはとてもシンプルなのです。

 

ここでやってはいけないこともシンプルです。

 

言い訳をする
報告を躊躇する(ためらう、怠る)
問題をすり替えてしまう(自分以外の何かのせいにする)と
一気に信用を失ってしまいます。

 

起きたことは仕方ない。
謝るしかないのです。

 

しかし、
ミスをしたときの基本動作3つをやってみると
その後の仕事の精度は確実に上がります。

 

失敗の経験数が多いほど、仕事の大きな学習体験がある人になります。

 

失敗は成功のもと。
悪いことではないのです。

 

面白い話があります。

 

ノーベル賞を受賞するような世紀の大発見の陰には
なんと、実験での失敗が思わぬ事象を引き起こし、
ひらめくキッカケとなったケースが
幾度となく存在するのです。

 

一生懸命に打ち込んでいても失敗はありますが、
失敗は時に、幸運の女神さえもたらすのです。

 

だから
「自分は失敗をしない」という前提に立つとうまくいきません。

 

失敗をしない筈だ、と思い込んでいると
失敗をした時に認めるまでに時間がかかったり、
必要以上にクヨクヨして
妙な考え(私が仕事したのが、悪いんだ)に飛躍してしまうことさえあります。

 

ごくたまに、失敗をキッカケに
仕事を辞めようとする人がいます。
残念なことです。

 

失敗したからこそ、仕事レベルが少し上がったところなので
そこで辞めたらせっかくの体験を活かす機会を失ってしまいます。
勿体無いと思います。

 

誰しも失敗はしたくない。
でも、したくなくても、してしまうのです。

 

人間は不完全なもの。
時にウッカリします。

 

だからこそ、セルフチェックの技を磨いたり
ダブルチェックで協力しあう体制を作ったり
創意工夫を重ねることで
やがて習熟し
うまく出来たときに喜びもひとしおとなるのです。

 

なんだかんだ言って
努力なしに手に入るものは
そんなに感慨深いものになりません。

 

時に
穴があったら入りたい!
時間を巻き戻したい!!!と
思うくらいの失敗をして
それを乗り越えて出来るようになってきた体験が
「何でこんなに凄いのだろう、頼もしい!」と周りが惚れ惚れするようなベテランを形作っていきます。

 

物事は
一朝一夕には成就しないもの。
時間をかけて味わい深いものが出来上がるのです。

 

一番世の中で大切に育てていきたい自分自身を
人として魅力的にするためには
失敗を厭わない生き方なのではないかと思います。

 

面倒なことを避けて避けて
ラクな道を選んだつもりで
実は充実出来ていないとしたら
それは楽とは言えない気がします。

 

ひょっとしたら大変な道を選んだかもしれないと思いながら
周りの役に立つならばと
できる限りのことを努めていくうちに、
時にシマッタ!という失敗にもメゲずに
進んでいくうちに、
自分でも納得の「良い生き方が出来ている」充足感を覚えるのだと思います。

 

そしてその体験はやがて
自分の後輩にも生かされる「知恵」になっていきます。

 

そう。
ミスをしたら、
1.2.3の大原則のほかにYPPでは
4.みんなで共有して知恵にする を付け加えています。

 


今週もそんな学びのチャンスに溢れています。
ぜひ果敢に挑戦しましょう。

 

笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子

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