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月曜メール

Vol.298 【やってみたら意外と出来る、手離すイメージ】

おはようございます!
東京は快晴の朝を迎えています。


さて今週は
ふと思い浮かんだ「ある事を手離すイメージ」を共有したく思います。

 

小学校の時の校庭や、幼い頃に遊んだ公園の鉄棒を思い浮かべてみてください。

 

まだ小さくて鉄棒がはるか上のほうに見えて
その自分が届かない高さに
大人の人が抱っこして、つかまらせてくれました。

足の届かない高さなので
手を離したら大変なことになると子供心にわかります。

なので、降りたくなっても
降ろしてもらうまでギュウッとしっかりと鉄棒を握りしめています。

 

ところが、
けっこう身長も伸びて
高くてまだ足がつかないと怖がっていた鉄棒から
ある時思い切って手を離してみると
パッと無事に着地できる体験をします。

お友達がやっていたのを真似たくなったのかもしれません。

 

手の届かなかった高さが
抱っこしてもらわなくても
いつの間にか
ジャンプしたら自分で手が届くようになり
着地も自在に出来るようになり
その繰り返しが面白くなると
もう少し高い鉄棒に移って、また試してみたくなっていきます。


仕事も、実はそうなんじゃないかなと思うわけです。

 

引き継ぎなどに時間がかかる現場で
往々にして「仕事を手離せない」ことが起きます。

怖くて手を離したら落ちてしまう!と
本人はギュッと握りしめているけれど
側からは
「もう地面に足が着きそうだし、早く手を離した方が良いのに」と見えるのです。

 

仕事のやり方を変えられないことや
なかなか人に手離せないことは、
例えていうなら
あと少しで足が着くような高さの鉄棒にぶら下がったまま
過去のイメージの自分に縛られて
手を離せずにいる状況に近いのではないかと想像します。

 

他人が手離せないでいるのはよく見えて、周りはみな早く手離せば良いのにと思います。
でも自分のことは意外と見えません。

 

もしも自分自身が何かを手離せない時は、
鉄棒にぶら下がっている姿を思い浮かべてみてください。
地面にスレスレのところに足があり
パッと手を離したらすぐ着地できるのに
大きな身体で
ずーっと鉄棒にぶら下がっている自分の姿。

 

鉄棒から地面にまで相当な距離があったのは遠い昔。
いつまでも新人ではありません。
ピョンと飛んだら
ちゃんと着地できるのです。

もし転んだとしても
着地できると分かることが大きな収穫。
次はもっと上手に手を離し着地ができるようになります。

 

手を離して着地して
今度はもっと高いところにジャンプして
また手を離して着地して
これを繰り返して
手離すことの良さを感じられるようになったら、しめたもの。

鉄棒でいうところの「着地」は
仕事でいえば、自分が手離したのちに受け止めてくれる相手への「信頼」かもしれません。

 

私も手離せていないことのオンパレード。
しがみついている自分をイメージして
「このままじゃいけない」と
積極的に次の鉄棒を目指してジャンプしたいと思います。

 

そんなことを共有しつつ
今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

学びのチャンスはたくさん溢れています。

 

YPP
五味渕紀子

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