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月曜メール

vol.292 【目の前の課題に感謝するために】

おはようございます。
関東はついに葉桜になってしまいました。
この儚さも桜の魅力なのでしょう。
これからは東北地方が見頃を迎えますね。


さて
さまざまな道において
初心者と上級者で何が違うか
それは「謙虚の深さ」ではないかな、と思います。


新人が大した仕事もまだしていないうちに
「僕には向いていませんでした」とカンタンに仕事を辞めてしまうという話を聞きます。

向き不向きを判断できるほど、まだ何も覚えていないのに、
というのが先輩たちの思うことです。

似たようなことは新しい仕事において
多かれ少なかれ、自分もやってしまっています。

お客様から新しい仕事の説明や状況を聞くにつれ
「これは手強そうだな、難しそうだな」と思うことがあります。

その時に
「私の力がまだ未熟だから難しそうに感じるだけで、
本当はそんなに大して難しいことはないのだろう。
やってみれば恐らく、出来るはずだ」と
素直に捉えることができるかどうか。


ともすると自分の未熟さは棚にあげて
「これは難しい仕事だ」と
難しさの原因を内ではなく外にあると決めつけてしまいます。


実際にはどんな仕事であっても
難しさを伴うものの
やって出来ないことはなく
工夫次第で、状況は変えていくことが出来ます。


困った状況もしくは不本意な状況を変えていく中に
物事への気づきや、体験があり
考える力を養う時間があります。


この体験を重ねてきた熟練者ほど
まだまだ学ぶことが多いと知っていて
新しい仕事の前に謙虚な姿勢でいらっしゃるように感じます。


そして未熟であるほど
新しい体験を歓迎できずに
「やったことのないことはやりたくない」という消極的な姿勢から
自ら学ぶチャンスを逃してしまうことがあります。


仕事とは、誰かの役に立つことであると同時に
誰より、やった自分の経験として自分に役立つものです。
これは今迄、さまざまな魅力的な方々との出会いを通じて
私が確信していることです。


一芸に秀でている方
長年一つの道を探求されている方
使命に燃えて生きている方
周囲を大切にしている方


みな謙虚であり、学ぶことが好きです。


だからと言って
ラクラクと日々を生きているかというとそうではなく
何かを志した分だけ課題も背負って
日々悶々と悩むことも多い生き方を選んでいます。


しかし、悩むことを「良しとすること」
それができるかどうかが
上級者と初心者の違いです。


悩みがあり課題があることを「よくない状況」と考えて
何とか悩みのない生活になろうとするから
新人はツラくなるのです。


上級者は、悩みがあり課題があることを
「好ましい状況」もしくは「必要な状況」
もっといえば「それが当たり前」と思っています。


なぜなら自分が常に道半ばだという心境なので
「課題のない人生はない」と困難な状況を受け入れているから、
どんなに課題が大きくなってもそれが「当然のこと」と思えるのです。

そうやって過去を乗り越えてきた経験も
未来を乗り越えていく希望になります。

だから今、
何かしら課題があるということを
もしも「良くないこと」と捉えていたら
まず、その「捉え方」だけ変えてみると
課題解決の扉がまず一つ開かれることになります。


「この出来事は何を教えてくれているのだろう」


こう自分に問いかける事が出来れば
課題解決は目前です。


そしてその一番悩ましいと感じていた課題が解決する頃には
もっと悩ましい課題がすでに目の前に来ています。


そう、終わりはないのです。


むしろ何の課題もやって来ない日がきたら
その時こそ、深刻なのかもしれません。


まずは自分の未熟さを謙虚に感じ取れること、
そして、目の前の課題はその未熟さを少しでも成長させるために
自分が望んで出会ったもの。


そう思うと
なんて恵まれているのだろう、とさえ
思えてきます。


今週も取り組むべき課題があります。
ありがたいことです。


この月曜メールを最後まで読んでくださったお一人ずつも
きっと、取り組みべき課題があり解決に向けて今日も進むことができます。


笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕紀子
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