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月曜メール

Vol.268 【不安製造機になりかけた時は…】

おはようございます!
空気が澄んできて
自宅から朝の富士山がはっきりと拝める季節になってきました。

もう関東でもコートが必要になってきました。
季節の移り変わりは待った無しですね。

行事やカレンダーにいれた用事を中心にまわる日常ですが
豊かな四季がもたらす空や風や
樹々の変化も
味わいたいと思います。


さて、今朝のテーマは
「不安製造機になりかけたら」。

「私のことを言われているのではないか」と
思い当たる人が多いかも知れませんが
決して、誰か一人を指しているのではなく
これはYPPで働く多くの人が
よくやっていることで
もちろん私自身にも大いに当てはまることなので
今週も、大いに大いに自戒を込めて綴ります。


この「不安製造機」とは
次々とまだ起きていないことについて
心配事を想像しては
それについて思い悩んでしまう状態を指しています。

慣れた仕事では起きないことで
初めての仕事を担当した時に
この状態になりがちです。

例えば、、、
「もし急なことが起きて
仕事に穴をあけてしまったら
どうしよう」

これは誰しも仕事を担当する前に
ふと考えてしまうことです。

YPPは特にそういう可能性が高いメンバーが集まっている職場のため
ある程度は急な休みが出たケースに備えて体制を組みます。

時にチーム制であったり、ペア体制であったりします。

ところが、そのチーム制やペア制でも
完璧に何も起きないということはありません。
その「起きるかも知れない不測の事態」について
けっこう皆、思い悩んでいる時間があるのです。

一方で世間では、一人で仕事を担当しているケースが圧倒的に多く
毎日あらゆるところで
「急なこと」が起きています。

誰でも予定通りにいかないことが起きたら
周りにすぐ連絡相談して、
周りの手によりカバーされながら
日々の仕事は、まわっています。

それはYPPでも他の会社でも
同じです。

「急なこと」が起きたら
それだけで仕事の席がなくなってしまうことはありません。

「急なこと」が起きても
「約束だから、契約だから
何が何でも自分一人で
誰の助けも借りずに全てをやり遂げなさい」とは
誰も言っていないのですが、
新しい仕事に就きたての時は
「急なこと」が起きる前からこのような心配を次々します。

日頃慣れてしまった仕事については
不思議と、同じようには豊かに想像しません。

「今迄なんとかなってきたし、これからもなんとかなる」

これもよくよく考えれば全く確証はないのですが
慣れている仕事については
そういう感覚を自然と持つことが出来るので、
特に起きていないことを次々と考えてしまうことはなく
当たり前のようにスッと仕事に向かっています。

新しい仕事はただでさえ
頭の中で色々考えて進めなくてはいけないのに
(慣れた仕事なら身体が反応します)
こんなに心配を次々製造していたら
仕事自体に集中もできていないわけです。


新しい仕事だからこそ
本当は、手順を覚えることや
仕事の関係性を知ることなどの中に
新しい発見にあふれているはずなのですが
ついつい
「起きてもいないことを一生懸命心配する」ことに
必要以上の労力を使ってしまい、
なおさら疲れるわけです。


「仕事に穴をあけてしまうのではないか」と同じくらい
想像してしまうのは
「ミスをしたらどうしよう」です。

これも新しい仕事の時は
「ミスをしたら、そのあと自分ではその影響について責任を取ることができない。
この仕事を受けることは間違った選択だったのではないか」とまで
一気に飛躍して考えてしまいます。

「ミスをした時は自分一人で全て解決して無かったことのように修復してください」とハッキリ言われてはいないのですが
ミスをしたらその後が強いという恐怖心が強すぎるあまり
まだやっていないミスについて
発生後の責められている状態を
勝手に頭の中で想像してしまうのです。

また心配の枠を通り越して
「うまく出来ない」「時間がかかる」という
(新しいことなのでうまく出来ないのも時間がかかるのも当たり前)ことを
「問題視」して
クヨクヨ思い悩むこともあります。


これについて
営業マン時代に学んだ大事なことがあります。


出来る営業マンほど、
商談一回あたりは低い目標設定をして、
何回か繰り返し商談することで
一つずつステップをクリアして喜んでいくのに対して
出来ない営業マンほど、
商談一回で全てのステップをクリアしようと無謀な目標設定をして
出来ないことに腹を立てたり落ち込んだりしていました。


新しい仕事の前で
右往左往している時
「引き受けたこと自体が間違いだ!」と思ってしまったことは
私自身、何度もありましたが(苦笑)
振り返ればただの経験不足で、
経験を積んでしまえばなんてことのない事なのに
当時、心の中で一人で大騒ぎしたのだと
だいぶあとになって、理解出来ました(恥ずかしい。。。)。


このような事は
真面目に仕事をやっていこうとする中で
誰しも多かれ少なかれ思い当たることですが
耳に痛いことを承知で、次に大事なことを書きます。

「心配する」ということと
「穴をあけないよう努める」「ミスをしないよう努める」ということは
イコールではありません。

「穴をあけないように努める」
「ミスをしないよう務める」
「うまく出来るよう努める」

これは、心配を重ねたらその分出来るようになることではなくて
練習を重ねること、そして実践を重ねることで、初めて出来るようになることなのです。


もしも、必要に押しつぶされそうな気持ちになった時は
「ああ、不安製造機になりかけているよ」と自分自身に言い聞かせ
魔法の言葉「心配の9割は実際には起きない」を唱えてみてください。


YPPの皆さん全員が心配した通りにすべてのハプニングが実際に起きたら
世の中はとんでもないことになっているはずです。


そして一方で、良いことも悪いことも
「思念は業を作る」「思いは実現する」とも言われています。

起きてほしくないことを想像する力を少しだけトーンダウンして
「起きたら嬉しいこと」を想像するトレーニングに向けてみたいと思います。

今はまだ手が遅いけれど、来月にはもっとさくさく出来るようになれているかな、とか
今はお客様にものすごく役に立つ、と言っていただくほどではないけれど
一年後には、お客様に喜んでもらえるようなレベルでできているかもしれないな、とか。

その「嬉しいことの想像」をしたことがあまりないとしたら
これこそ本当に想像力を上手に使うトレーニングなので、
ぜひ今日から実践してみてください。


「うまくいく自分」
「今より成長している自分」
「お客様に喜ばれて、嬉しそうにしている自分」



今週も学びのチャンスにあふれています。


笑顔あふれる一週間になりますよう。


YPP
五味渕紀子
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