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月曜メール

Vol.267 【まず、やってみること】

おはようございます!
秋らしい晴天が広がっている関東です。
とはいえ風が冷たくなってきました。
北の方ではすでにコートが必要なところもありそうですね。
さて
先日の日本代表サッカーの試合結果を受けて
ある方がコラムを書いていました。
「なぜそこに本田はいたのか」というタイトルで
サッカー好きな方はご覧になっているかもしれません。
「本田選手がミスをしてボールを奪われたシーンが注目されるが
そもそも、そこに本田が走り込んでいたこと自体に着目すべきだ。
そこに居なくてミスをしなかった選手と
そこに居たことによりミスをした選手。
後者こそ、価値があり褒められるべきだ」
というような内容の記事でした。
これを読んで
ふと思い出した出来事があります。
自分からは何も言わず
よくよく聞きだしてみると、
「実は、〇〇だと思っていました」と
ようやく後から自分の意見を言う人がいます。
(誰がということではなく、
そういうシーンに度々出会います)
日本人に多い傾向ではないでしょうか。
その場ですぐに何か発言しなければ
波風が立ちません。
ちょっと勘違いをしていたとしても
口にしなければ、その時は恥をかくこともありません。
けれど、黙っていたことで
だいぶ長い間
勘違いしたまま、間違って処理してしまった
ということも起こりえます。
間違えていた場合ではなくても
ほんの一言を
思いついたけれど言わなかったために
相手のひらめきにたどり着けないケースもあります。
「もしかしたら、こういうことではありませんか?」とか
「こうした方が良くなりませんか?」という投げかけを
言わずに飲み込んでしまうケースです。
もしかしたらその言葉がきっかけで
さらに改善が生まれたかもしれません。
でも「こんな事を言ったら相手が気分を害するのではないか」という危惧を持つから
言おうかな、と一瞬思ったことを
言わずに済ませてしまう。
言葉をのみこんでしまう。
誰しも、日常思い当たる節があるのではと思います。
けれど、これも
先ほどのサッカー選手の例と同じです。
たとえ言葉に出すことで波紋を呼ぶかも知れないことでも
言葉に出せば、経験として積み上がります。
拙い言い方で相手を傷つけることがあれば
もっと別の言い方があったと後悔や反省をすることができます。
面倒であることほど
言わなければ、
それを伝えるチカラは
どんどん錆び付いていきます。
まずはサッカーでいえば「その場に走り込んでいること」
それを仕事でいえば
「良くしよう、変えていこうという気持ちを持つこと」でしょうか。
仕事において、気づいたことや思いついたことを黙っていることは
決して美徳ではなく
「横着」であり「不誠実」であり
極端なケースでは「背任」に当たることさえあります。
しかし、日常は
ちょっとした「横着」を誰もがやってしまいがちです。
だからこそ、
「伝えること」に努めることは価値があり
やがて間違いなく大きな「仕事力の差」になります。
特にインターネットを通じて
会わずに済ます
声も聞かずに、言わずに済ませてしまうことは増えました。
以前以上に「横着」しやすい環境なのです。
だからこそ
ちょっとしたことをうまく伝えるチカラを磨くことには
今迄以上の価値が生まれます。
サッカーでいえば
身体が反応して必要な場所に走り込めるように
仕事でも
身体が反応して必要なメッセージを確かに伝えられるようになると
ただ作業的に捉えていた仕事の見え方が変わり、
様々な価値を感じることが出来るようになります。
「一度きりしかない人生」というと大袈裟に聞こえますが
よくよく考えてみたら
本当に一度きりなのです。
目の前の仕事に
思い切り打ち込むことも
今しか出来ない貴重な体験の一つ。
何も仕事中心の生活にシフトするということではなく、
短時間でしか出来ない今の環境だからこそ、
その短時間を充実させることに注力すると
同じ動作をしているようで
見え方はグングン変わっていくのです。
今週もそんな学びのチャンスに溢れています。
今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。
YPP
五味渕紀子
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