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月曜メール

vol.263 【もしも最後だと思ったら】

おはようございます。
シルバーウィークの真っ只中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今日が出勤という方も、在宅ワークの方も
相変わらず、家族の為のめまぐるしい一日という方もいらっしゃることでしょう。

自分の思い通りにいかない時にふと
「なんで私ばっかり」という気持ちがもたげることは
人間誰しもありますが、
かくいう私も、休日にこそ家族の為に動こう、と思いつつ
休日に家族で長い時間いると、時に夫婦喧嘩に発展することもあり(笑)
誰かのための時間を過ごしていることは尊いこととわかっていながら
腹を立ててしまいます。
そんなやりとりをみて義母は
「きっと良いことがあるわよ」となぐさめてくれ、心にしみます(笑)。


さて、思い思いのシルバーウィークをお過ごしの方に
いつもの月曜メールとはちょっと違う話題をお届けしたいと思います。


だいぶ以前、友人の結婚式に出た時のこと
新郎側の上司が祝時のなかで、新婦にひとつの「お願い事」をしました。

それは、どんなに喧嘩をしてもいいから
朝起きて仕事に行く時には必ず見送ってほしい、という言葉でした。

その上司と新郎の職業は、トラックドライバー。
いつ何時、事故にあってしまうかもわからない。
その時に「ああ、あれが最期だったのに」という後悔をしないために
どんなに腹を立て、喧嘩をしていたとしても
家を出る時は見送りをしてほしい、というものでした。


最期、最後だとわかっていたら、あんな言葉をかけることはなかったのに、ということは
誰もが経験していることで、実際には日々意識出来ないものかもしれません。

でも、何かの折
特に人間関係で難しいな、と思う時にふと
「もしも最後の機会だったら、どうしただろう」と考えてみると
「もっと丁寧に会っておけばよかった。話をすればよかった」と思いあたることは沢山あります。


「感謝の反対は、当たり前」だといいます。

当たり前に明日が来ると思っているし、
当たり前にまた一緒に過ごせる、仕事ができると思っている。

だからなのか、時として
雑になったり、鷹揚になったりしてしまう自分がいます。


仕事でも、家のことでも
「もしもこれがラスト1回のチャンス」と思ったら、もっと真剣になるはずが
なかなかそうはなりません。

でも、ならないからあきらめる、ではなく
なかなか難しいけれど、少しはそれに近づいて努力してみよう、ということが大事で
また与えられているチャンス1回ずつにトライしたいと思っています。


世界を愛することは実は簡単で、
それよりも、一番身近な人を長く大切にすることは難しい、と
ある方のブログで読みました。

難しいことの中に、大切な学びが潜んでいるのは、世の常。

できることだけをやるのではなく、
出来ないかもしれないようにみえて、努めたらできることに努めてみると
新たなステージにたどり着けます。

時間がかからず簡単にできることが「便利」ですが
一方で、時間をかけて出来るようになることの「意義」もまた、価値があると思います。


災害にあわれた方のところへボランティアに行く方々に頭が下がります。

自分は今すぐそのような活動に向かえなくても、
「身近にできることで努められること」を努めて過ごしたいと思います。


今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕のり子
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