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月曜メール

vol.262 【義務の甘受の中に、幸せはある】

おはようございます。

先週の雨続きから一転、
私の住む街では快晴と爽やかな風で月曜日がスタートしました。

豪雨の影響で、
まだ元通りの生活に戻れていない地域の方々には
お見舞い申し上げます。



先週読んだ本の中で、
「星の王子さま」の著者、サン=テグジュペリの言葉を知りました。



「真の幸せは自由の中にあるのではない。
幸せは、義務の甘受の中にある」

以前読んだ本なのですが
読んだ当時は、確か小学生か中学生。
この言葉を実感するほど
「義務の甘受」をしておらず、
ピンとは来なかったのでしょう。


今なら、その時に比べたら
多少の責任や役割が増えていて
「義務の甘受」が心に響きます。


YPPで働くメンバーには
何かの「義務の甘受」により、
フルタイムではない働き方が現在は必要、という方が多いです。


子育て、介護、ご自身の療養やしょうがい、家業の手伝い、独立した仕事などなど。

なんらかの「果たすべき役割」と両立させながら
細切れワーク、在宅ワークを選択しています。


例えば「育児」との両立をしながら仕事をするケースで、
「育児」が第一のお役目だとすると
ときに
「育児があるのに仕事をしたいと思う自分は、正しいのだろうか」という疑問や、
もっと言うと罪悪感のような気持ちを抱くことがあります。

でも、人生で
ただ一つだけのお役目であることはなく、
親であると同時に
子供でもあり、孫でもあり
社会に出れば、
社会人として
消費者であると同時に
なんらかの生産者であることも
ごく自然なこと。

一つだけのお役目に縛られるのは不自然で
場所をかえれば
一員であるときもあれば
リーダーになるときもあり、
時間軸もあわせてみると
新人になったり、ベテランになったり、
お役目は
常に複数あり、それが場面に応じて相手に応じて経験に応じて
季節の移り変わりのように
実は、常に変化を続けています。

私自身、
ついこの前までは、生まれたての幼い我が子を世話する慌ただしい日々だったのが
気づけば、息子は小学生の最終学年
親と過ごしてくれるのが残り僅かの時期を迎え
親の役目の在り方もまた変わっていくことを実感します。


「義務」というと
楽しい印象の言葉ではないかもしれませんが
実際は
「果たすべき役割」があるということは、
それだけ人生の中に
「持っているものがある」ということです。

そして、
その役割を「甘んじて受ける」ことに
幸せはある。


確かにお役目から逃げ腰では、
同じシチュエーションでも
幸福感や満足感は得難いもの。

お役目に真から向き合うと
他人からみれば大変に感じるお役目でさえも
本人には価値ある体験、
もっと言うと人生の宝になることが溢れています。


ものの見方さえ身に付ければ、
全ては学びの宝庫。

仕事も、学びを深めてくれる確かな教材であり、
果たせるお役目があります。

ぜひ、その時々に訪れるお役目に
一部は自分で選択したお役目に、
真摯に向き合っていきたいと思います。


今週も笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕のり子
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