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月曜メール

vol.254 【「誰のため」を見つめてみると、道が見えてくる】

おはようございます。
殆どのところで梅雨明け、夏らしい厳しい暑さが始まりました。

三連休、いかがお過ごしでしょうか。
シフトに入ってくださっているメンバーの皆様、ありがとうございます。

さて。

最近ある著名な若手経営者の本で読んだのですが
「仕事の出来る人は喧嘩をしない」という言葉が印象に残りました。

腕に覚えのある(自分は優秀だと自認する)やる気にあふれたベンチャー企業の社員たちが
創業期に真剣に議論するなかで、ときにギスギスしたり険悪なムードにもなることが
よくあったそうです。

そのときよくよく観察をしていると、
仕事が出来る人間ほど、喧嘩をしない。実は、争いをしていない。

その理由を探るため、さらに観察したところ、
「彼らは、自分のために仕事をしていない」ということに気づいたそうです。

つまりは、お客様のため 世によいサービスを送りだしたい、という目的があると
無駄な争いをする時間が惜しく、とにかく前に進む方法を考えるので
結果的に、争わないやり方を選択していくのだそうです。

一方で、争いを繰り返している人を観察すると、
「自分のために仕事をしている人」に多い。

なぜなら「自分のため」にしているので、「自分を認めてほしい」とか
「自分の考えを通したい」「自分の考えに従わない人に腹が立つ」という
「自分が・・・したい」が前提のため、おのずと周りと相いれないことが多くなる、という話でした。

これを自分自身や家庭にあてはめてみても、
腹が立つときというのは、「なぜ自分ばっかり」と思っている時であったり
「自分の大変さをわかってほしい」と思っている時に多いように感じます。

「家族のために」と思うとき
「あれをしてあげよう」「これをしてあげよう」と自分の中にあるサービス精神を使っている時は
疲れないし、腹も立たない気がします。
むしろ、とっても楽しいことを想像している幸せな自分になれます。

ところが、ふと何かの拍子に「自分はこんなにやっているのに」という感情が持ち上がってくると
とたんに、「認めてほしい」という気持ちが腹立たしさと同時に湧いてきてしまいます。

それもまた、人間らしいことで、心の素直な動きの一つではありますが、
仕事においても、家庭においても
何か気持ちが良くない状態にあるときは、ふと
その行為は、その考えは(自分の他に)誰のためにあることなのか、という観点にたってみると
結論が早くなるように思います。

人間関係で悩んでいる人は多いようです。

私自身は、といえば義母と同居して約一ヶ月、
自分の予想を越えた出来事に驚くこともあれば、
自分の心の中にある醜さや小ささを実感することもあれば
困ったことほど楽しめる術を学べる面白い日もあって、飽きません。

で、明るく物事がみられるときに感じるのは
誰のためにやったことでも、最終的にはすべて自分のためになっている
ということです。

腹の立っている最中にはそうとは感じられなくても
振り返ると、どんな失敗も衝突も喧嘩も、自分の為になってきたことばかりです。

むしろ、衝突を恐れて何もしないよりは
衝突も喧嘩もして
そこで「仲直りする方法を学ぶ」
「一回はダメと思ったけれど、うまくいった」という体験をすることがとても大事だと感じます。

国と国の争いにしても、
最終的に決裂する前に、双方の納得がいく形に治めるためには
やはり、何度も何度も交渉することで、腕を磨くべきと思います。

それと、誰のための争いなのか、ということを地球規模で考えた時
これまでの経緯がどうだったから、という過去をみるよりも
未来のためにどうすべきか、という未来志向で話す方が
争いを乗り越えられる道を見つけることにつながると考えます。

家庭という小さな世界でも、仕事場という世界でも
社会でも国でも
自分だけ良ければという考えよりも、
自分も周りもよくなる方法を考える力が求められている時代。

インターネットですぐつながれるようで
踏み込んだ関係を持つことが以前より苦手になっているように感じる時代。

未熟だからこそ「伸びしろ」は大きい。

視点というのは、お天気や気温と違って、自分の考え方で大きく変えられるものの一つです。

自分でコントロールできないことには思い煩わせず
自分でコントロールできることからやってみたいと思う月曜日です。

今週も学びのチャンスが沢山あります。
笑顔あふれる一週間になりますよう。

YPP
五味渕のり子
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