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月曜メール

vol.228 【喜ばせ上手になるということ】

おはようございます!
このところ、ずっと晴天に恵まれている関東で、今朝もとてもきれいな日の出が拝めています。

さて、
先週土曜日は、YPP10周年記念パーティーを兼ねた新年会を
事務所に近い上野で
東京近郊で集まれるメンバーとそのご家族35名で開催しました。

実際には、100名の実働メンバーがおりますが
北は函館から南は福岡、海外にはタイにと点在していますので
集まれたのは本当にごく僅かです。

それでも、日頃はメールやチャットでしか名前を見かけなかったり
仕事が違えば全く顔も名前も知らない者同士が
集まれば意外と共通の話題があったり、
互いの仕事や家族構成を話すことで
より一層、自分のいる場所への愛着や安心感が生まれました。

会わなくても仕事が成り立つ時代だからこそ、
直接会えるときの「生」の感覚の貴重さを感じました。


このパーティー開催を通じて
仕事だけでなく人生にとって
とても大切なことに気づいたので、
今日の月曜メールはそれをシェアしたいと思います。


そのパーティーのなかで、サプライズゲストに、
YPPのお客様で、ロックシンガーであり、ボイストレーナーとしても第一線で有名なアーティストを多数育てている方をお呼びしました。

日頃メールで秘書業務を担当しているメンバーさんにサプライズで直接対面してもらおうと企画したのです。

まずメンバーさんの参加がなければ成立しないので、
メンバーさんの参加確認が出来てから
そのお忙しいお客様に声をお掛けしたのは、もう開催日の4日前という
なんとも急な依頼となりました。

YPPに秘書業務を発注しているお客様ですから、
連日とても忙しいに決まっています。

ご自身のライブ活動に、音大講師、ボイストレーナー、作家など多彩な活動をしているアーティストなのです。

恐る恐るダメもとで連絡をいれたところ、
「そんな急に言われても無理です!」と叱られても不思議ではないのに、
「それはそれは、面白い!是非駆けつけたい!ちょっと予定を調整しましょう」と前のレッスンを時間調整くださり、
会場に来てくださる約束をしてくださいました。

しかもそのお客様は、
「一回打ち合わせが事前必要ですよね。申し訳ないけれど、21時になら、打ち合わせできます」と朝の8時から夜の20時まで仕事が入っている日に、わざわざ仕事終わりに時間をとってくださり、
恐縮してお願いした私に向かって
「こんな楽しいことに声を掛けてくれてありがとう」と逆に御礼を言うのです。

そして打ち合わせでの飲食代を最後に払おうとしたところ、
「私が勝手に押しかけたいんだから、気にしないで!割り勘にしましょう!」とまでおっしゃるのです。

一流のアーティストと第一線にいる方とは、こういう方なのだなあと
しみじみと感じました。

決してお客様が言うような「押しかけ」ではなく
此方が明らかに「お願い」しているのですが、
恩着せがましくなることなく、
むしろ「楽しませてくれてありがとう」とおっしゃる。

喜ばせ上手なのです。

でもその理由は、実際にパーティーの運営側として
何か企画してみると、自分自身でもわかる「体感覚」があるのです。

【人を喜ばせると、自分も楽しくなる】

これはやったことがないとわかりませんが、
やったことがある人は、みな「ああ、そうだな」とわかると思います。


世の中には持って生まれた才能というものがあり、向き不向きがあります。

元々の素養として、男女であったり、血液型であったり、身長などは変えようがありません。

ところが「経験したらわかること」というのは、
元々の素養ではなく、「経験値の違い」です。

例えば、スキーや英会話。

「私、スキーに向いていないのよ」という好き嫌いはあるにせよ、
やればやるだけ上達する類いのものがあります。

仕事もそうです。

初心者の頃は「きっと、こんなに手が遅いのは向いていないのよ」と思ったことが
やがて回数を重ねて出来るようになり
「なんだ、これは誰でも出来る事なのね」と気づきます。


「喜ばせ上手かどうか」というのも、
実は後天的なもので、いかに人生でそれをやったかによって
腕が磨かれる分野であることを
先日のパーティー開催で気づいたのです。

会社の何らか記念パーティーをやるのは初めてのことで
段取りも悪く準備不足な点も多々ありましたが、
やってみて、何が必要か改めて分かったことが数多くありました。

そして何より、サプライズ企画なんかも
自分はやったことがなく、
成功するまでドキドキハラハラでしたが、
やってみたら、なんて楽しくなることなのだろうとクセになる自分がいました(笑)。

最初から完璧なパーティー演出や運営はできませんでしたが
きっと二度目は初回より良くなるという確信があります。

二度目より三度目はもっと工夫出来るでしょう。

そうやって、やればやるだけ上達するもの。

誰かを喜ばせる体験も、「積み重ねで上手くなるものの一つ」なのです。

この事に気付いて、さらに気付くのは
「何かしてあげているつもりで、実はすでにそれを上回るギフトをもらっている」ということでした。

自分が何かやってあげたこと以上に、
周りにしてもらってきたことの方がはるかに多い。

これはきっと、一生越えられないのです。

常に何かすればするほど、
その体験を通じての学びや喜びがあり、
すればするほど、自分を豊かにしてくれる。

その恩恵は計り知れません。

そのことに気づくと、せめて恩返しが出来るチャンスには恩返しがしたいと思いますが
恩返しをしている最中にも、それをする喜びを頂いてしまうのだから
もう、自分がもらう恩恵を上回る提供をするのは不可能かもしれません。


YPPはそれぞれの人が
人生で受けてきた恩恵を知って
少しでも恩返しをする場にしたいと
しみじみと思います。


そして、誰かのためにやれはやるほど、実は恩恵を受け続け
人生を豊かにする人だらけにしたいと思います。


今週もそんなチャンスに満ち溢れています。

笑顔溢れる一週間になりますよう。

YPP
五味渕のり子

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